先日の新潟での講習会に続き今月2回目の遠征は群馬県太田市器楽講習会でした。こちらは太田市の中学校吹奏楽部が集まる大きな講習会です。群馬県太田市は芸術にとても積極的な地域で、太田市が運営している太田芸術学校という素晴らしい学校もあり、楽器や合唱だけでなく演劇も学べるところです。こんなに素敵な自治体が日本にもあると知って驚きました。


今回の講習会ですが、2年生は彦坂先生、3年生は茂木先生でした。それぞれの先生が本当に素晴らしい指導をされていて、とても勉強になりました。他のサクソフォンの先生のレッスンを見ることはほとんど無いので、今回はそういった意味でも本当に貴重な経験でした。


さて、僕は一年生の担当として全パートで最多の24名の中学生を担当しました。それだけの子供がいれば、色んな子供がいます。僕が非常勤で働かせて頂いている学校現場でもそれは同じです。ついこの間まで小学生だった子供達が、初めての場所で、初めて人前で演奏する。これはよほどのことです。リラックスさせながら、笑ってもらいながら、集中力を高めるところはとことん高めていきます。


最近、学校で授業だったり部活動指導をしている経験を色々なことで強みにできるようになりました。まず、人前で話したり、演奏することに対して緊張しなくなりました。そして、各学校さんに出向いたり、講習会でのレッスンでは、楽器店講師としての経験と学校講師としての経験を持つ自分にしかできない指導スタイルを見つけることができました。学校や子供達の様子をわかっていると、レッスンの仕方もどんどん変わっていきます。もちろん音楽教室でも学校の授業でもたくさん失敗をしてきました。惹かれる人の話を研究して見たり、心理学の記事を読んでみたり、キリがありません。でも、教えることは本当に楽しいです。一番勉強になっているのは自分自身です。言葉で説明したり教えるためには人の10倍は勉強しなければいけません。 

今回の講習会で大切にしてほしいと思うことがあり昼休憩の前みんなに伝えました。「ここにいるみんなは運命の人だよ。同じ太田市で、同じ楽器を頑張っている奇跡の仲間なんだ。是非みんなで仲良くなって繋がってください」すると今回の講習会で少しずつ学校間の繋がりができていました。一緒に笑って一緒に頑張った仲間を覚えていてほしい。そしてまた再会して喜んでほしい。そう思いながら帰路につきました。