今日はピアノのレッスン後第九のレッスン。
本日の下村先生は熱い指導をしてくださいました。

商業的に教えをしているのではなく音楽家として音楽を愛していて私たちに
大切な事を沢山教えてくださいました。

下村先生の言葉には本当に言霊があるので
分かっているようで気付いていない事を思い知らされる。

今日の指導は教えるというよりも叱咤に近いもので
『皆さんは音楽が好きだからここにきているのですよね?もっと音楽を愛しなさい。そして、もっとベートーベンの心を感情こめて伝えなさい。彼はここまで我慢してここで気持ちを爆発させているのだから皆さんがそのように歌わない限り人には届かない』と。

確かに、シラーの詩に感銘受けたベートーベンが音を付けたのが第九の発祥であって
下村先生曰く『皆さんは上級者で歌う事は上手いけれど心が届かない』と。

それを言われたときに本当に目から鱗。

わかっているつもりなのに本当に上手く歌う事だけで表現者にはなっていない。

私のヴァイオリンの音色を聴いていただくコメントは心に響く音と
おっしゃっていただく。

私は本当にヴァイオリンが好きで、心から思いを伝えたいと思うから
心が音に乗っているのだろうけれど、歌に関してはわかっているのに
そのように歌えない。

なぜならば、きっとそのような経験をしたことがない・・・から上手く表現として乗って行かないのだろう。

なので、下村先生の少しジレンマを感じたようなコメントを聴いたときに
ヴァイオリンを弾く時のように1万人のみんなで喜んでこの歌の素晴らしさを一緒に伝えよう!という気持ちになって歌い始めたら声がのびやかになり感情が乗り、レッスンなのに気が付いたらほぼ半泣きのような感じになって歌っていました。

下村先生の感性も想いも本当に何時もハッとさせられる。

今日一番心にきた言葉は『音符は生き物』確かにそうだよな・・・わかっているようでわかっていなかったのだろうなとちょっと情けなくなりました。

本番まであと3週間。
心を届けられる歌声になるように頑張りたいと思う。

改めて思いますが第九は本当に至上の愛と喜びが詰まった歌なのだな。


$Corda di Haneda



写真はレッスン後に帰宅する途上近所でクリスマスイルミネーションのセッティングしていたので昨日のカードを装着したデジカメで撮ってみました。^^