2次試験まであと1ヶ月
初学者の方も、事例問題を繰り返し、だいたい2次試験がどんなもんかわかってきた頃かと思います。
当日気をつけたいのは、毎年受験生を振り落とすために出される「ビックリ問題」。
聞いたことのない「専門用語」や「グラフ・表」を使用したり、勉強してきた常識から一見外れたような状況判断を求められるような問題です。
ここでアタマが真っ白になったら、一秒でも早く正気に戻ること。
ただでさえ年に一度の失敗できない試験なので、フツーの精神状態で臨んでいる方はほとんどいません。
ですから、フツーに考えれば引っかからないようなトラップに簡単に引っかかり、簡単に心を揺さぶられます。
少しでも早く「何が一番大事なのか?」を考えられる自分に戻ることが大切です。
平成28年事例Ⅲ第3問はそんな問題です。
「C社では、クレームを削減する改善活動を計画している。このクレーム改善活動を最も効果的に実施するために、着目するクレーム内容、それを解決するための具体的対応策を120字以内で述べよ。」ときました。
handys97は
「管理項目を品質管理とし、「カット形状・色合いの不均一」に着目し加工レベル平準化・スキル向上、「鮮度劣化・異物混入・異臭」に着目し衛生・品質管理意識・レベル向上で対応のため、作業ルール化・マニュアル化・標準化、全社研修、小集団活動の実施を提案。」(120字)と解答しました。
今回一番のビックリ問題です。
常識的に考えれば、クレーム対応の優先順位は「品質異常」>「不均一」ですが、ワザと「不均一」のクレーム数を多くしてあります。
ここで「鮮度劣化」、「異物混入」、「異臭」を解決提案しないようではコンサルタントとしての資質が問われますので、C社が市場から退場にならないように、キチンと両面に対応する提案をしたいと思います。
handys97は、管理項目を「生産高→品質」と変える提案をしました。
「たくさん作る!」より「丁寧に作る!」。生産プロセスのルール化・マニュアル化・標準化や研修、小集団活動の実施により、全社的スキルアップや品質の統一を図るとともに食品に対する衛生意識や品質意識を徹底させていきます。そして、「不均一」には、加工レベルの平準化・スキル向上で、品質異常には衛生・品質管理意識・レベル向上で対応していきたいものです。