平成27年 事例1第1問の解説 | 「中小企業診断士試験はシンプルにやっつけよう!」~貴方を合格に押し上げる経士会メソッドをお伝えする中小企業診断士handys97~

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東京・大阪・名古屋で受験生を支援してきた経士会(大阪)の講師(平成26年中小企業診断士試験合格者)が、合格のコツや情報をお知らせするブログです。

のhandys97です。

今回から、平成27年の問題を解いて答案をお示ししていくわけですが、正直なところ、協会の「出題の趣旨」や試験のフィルターを通った「ふぞろい」さんの答案集がまだ出ない中で、自分の勝手な解釈を公開するのは、けっこう勇気がいるもんです。

ということで、
今回以降handys97の読み違いや誤解がある解答をさらすかもしれません。
また、反論、ご質問等を感じる方もいらっしゃるかもしれません。そんな方は、コメントでいただければ、勉強になるので大歓迎です。

さて、今回は平成27年の事例Ⅰ第1問についてお話しします。

設問は
「ゲートボールやグラウンドゴルフなど、A社を支えてきたスポーツ用品事業の市場には、どのような特性があると考えられるか。100字以内で述べよ。」ときました。

市場特性を答えさせる問題です。
過去にも、宝飾品 アントレー、砂糖業界等何回も出てる定番の問題ですね。

handys97の答案は、
「特性は、栄枯盛衰が激しく模倣容易で参入障壁が低いことから、認知度が低いうちに流行の兆しを掴み自社ブランドを確立する事で先行利益を享受出来るとともに特許等で参入障壁を高める対策が必要となる市場である。 」(100字)
としました。

答えに至った理由について
まず、与件文からA社のスポーツ事業の変遷をたどってみましょう。

バドミントン用品事業では、
創業者が、バドミントンがあまり知られていない内に流行の兆しをとらえ、市場拡大ととも自社ブランドを展開し、コストの安価な海外での生産にまで取り組んだが、その海外からの廉価品の参入や代替品の出現で売上激減してしまった。

ゲートボール用品事業では、、
現代表が、ゲートボールの認知度が高まりつつあった内に、少子高齢化に伴う市場伸長に乗じて数々の特許で参入障壁を作りつつ自社ブランドを展開し、バドミントン工場をゲートボール工場に全面改装してまで取り組んだが人気の陰りで、次の事業を模索するに至った。

グラウンドゴルフでは、
シニア層ターゲットに参入し、シェア60%を占めた。

とあります。

上記のようにA社を支えたスポーツ企業は、全て①流行り廃りが激しい、②BtoCの自社ブランドを確立して売る人気商売です。
そのため、先を見通す力があれば「先行者利益」を享受して大きなシェアを獲得できますが、直ぐ真似をされて廉価版で参入したり代替品が出現しやすい業種でもあります。
従って、事業者は常に時代を見る目を持って対応し、特許取得等で参入障壁を高めてライフサイクルを伸ばしたり、新事業・新商品を模索し続けることが必要になる業界です。

当初は、ゲートボール、グラウンドゴルフという例示から「シニア層対象」をいれることも考えました。

ただ、
①支えてきたスポーツ用品にはシニア対象でないバドミントンもあること
②「~のようなスポーツ用品事業には」という問いだったこと
③本問は「クライアントさんが立たされている、これから立ち向かうべき市場環境の特性を答える問題」という問題の本質
④与件にも「ターゲットを絞らず」という文言があること
からも考えて、今回の答えとしては採用しませんでした。

ですから、与件で拾った200字程度の材料をコンパクトにまとめて、最初にお示した解答を作成しました。

もう少し字数があれば、「近年では少子高齢化や健康志向からシニア層が大きな標的となる。」とも書きたいところでしたね。

まあ、第1問は与件にも要素がちりばめられているので、ある程度書けるのではないでしょうか?

次回は事例Ⅰ第2問についてお話しします。