とっても長くなるお話なので、書くか書かないか迷いながら
何日も過ぎてしまいました しばしお付き合いを
私は大のコーヒー好きで、話は何十年も遡り、兄がカリタの
グラインダーでコーヒーを挽いて、パーコレーターで
珈琲を作ってくれたのが私のなが~い珈琲人生のはじまり。
その影響をうけて、私は高校生の頃から、豆を挽いてハンドドリップで
落としてブラックで飲んでいました。(←あまりいいことではないと思いますが)
進学が決まってからは、今はもうないのですが、
仙台市の一番町のアーケードの中にあった「らんず」という
珈琲専門の喫茶店で上京するまでアルバイトをした経験も。
という、こだわりが多々詰まっているので、我が家の朝は
挽きたてコーヒーからはじまります。
しかし大量に飲むのでいちいち挽いてから作るのは無理!
ということで、結婚してから旦那といろいろ検討して、フルオートの
珈琲メーカーを購入。毎朝豆を入れるだけで、家中挽きたて
コーヒーの匂いと、焼き立てパンの匂いで満たされる至福の
朝を迎えられるのであります。
これが我が家では必須の家電なのですが、実はサーバーが
ガラス製で、私が割ること2回!
実は先日もうっかり割ってしまったのであります。
サーバーだけ購入できるのですが、届くまでの期間、
さて、朝の珈琲はどうしようかと。。。
こんなときは頂いたコーヒーなどが大活躍します。
その中にお友達からのハワイ土産で、フレーバード珈琲があったので、
久~しぶりにハンドドリップで粉から淹れたところ、私の中で
記憶がすっと蘇ってきました。
アメリカにホームステイしていた二十歳の頃、
珈琲好きのママが一番のお気に入りだったバニラ珈琲の匂い。
シアトルに近いところだったので、Seattle's Best Coffee とか
エスプレッソスタンドに良くママと立ち寄っては、フレーバードコーヒーを
楽しんだりしていたのです。
私にとってバニラコーヒーはママとの思い出がいっぱい詰まった
思い出のコーヒー。
実は10年ほど、お互いがそれぞれ引っ越しをしてしまい、
音信不通になってしまっていたのですが、FBで家族と連絡がとりあえて
これからまた会える!と思った矢先、ママが他界したことを告げられました。
まだ50代の前半。知った時は1日中泣きはらして、やっぱり数カ月は
心がふさいでしまい立ち直れませんでした。
男の子2人のママだったこともあり、「私に娘ができた~!」と心から
喜んでくれて、似てもにつかない黒髪に黄色い肌のアジア人の私を
抱きしめては、会う人会う人に、「私たちってそっくりでしょ」と
頬をくっつけて自慢してくれました。
買い物も、ごはんも、いつも一緒にいては、女子トークを楽しんで
毎日沢山のハグ&キスをしてくれたことも。
久々のバニラフレーバーを淹れながら涙ぐんでいた私に
夫がニコニコしながら、こんな事を言いました。
「あっ、この匂い、ママが1人のときに住んでたマンションの匂い!」
「すごい、嗅覚って蘇るんだなぁ~」と。
私は全く記憶がないのだけど、どうやら、家に遊びにきてたときに
バニラコーヒーを淹れてたらしいのです。
その頃日本ではフレーバードコーヒーは簡単には手に入らなかったので、
アメリカ出張の際に買っていたのかもしれませんが、それも覚えてなく。。。
ともあれ、初めて味わった感動や、嗅覚での記憶は、きちんと体が
覚えているものだと感じた出来事でした。わが子たちも、大きくなって
実家に戻った時に、匂いと共に、色んな思い出を、
思い出すのかもしれません。
珈琲の豆知識ですが、挽いた豆は酸化が進んでいるので、挽いた豆を
長期保存することはあまりおすすめできません。
できれば生豆を焙煎して飲むのが一番ですが、それができない場合は
炒った豆を購入して直前に挽いて飲むのがよいでしょう。
酸化した珈琲は、胸やけの原因にもなるので、あまり量を飲むのは
おすすめできません。
それと、珈琲は体を冷やす飲み物ですので、飲みすぎないよう注意
しましょう。