〇 そこねさがしの投資研究

※ 当該ブログに掲載の銘柄は、飽くまで研究銘柄であり、投資を推

奨するものではありません。株式投資は自己責任でお願いいたします。

また、研究内容については、私の個人的な妄想の範疇でありますので、

ご理解をよろしくお願いいたします。

 

 アメリカのエヌビデアの時価総額が6月5日に、3兆ドル(約468兆円)を突

破し、アップルを抜いてマイクロソフトに続く世界2位となりました。3兆ドル

の大台に乗る企業はは史上3社目となります。

 生成AI(人工知能)の開発や処理に使う半導体の需要拡大への期待から株価

も上場来高値を更新し続けています。

 

 そこで、今回は、相場環境に、いささか陰りが見える中ではありますが、人

工知能(AI)関連の高成長企業を研究してみることにしました。プライム、ス

タンダード、グロース銘柄それぞれから研究しています。

 

 

ユーザーローカル (3984)2,020円

 ビッグデータの各種解析ツールや人工知能(AI)を使った業務支援ツール

を開発・提供。AIチャットボットが販促強化など奏功し好調。分析サービス

堅調。生成AIサービスの研究開発費こなし、連続営業増益。有証評価特損ない。増配幅拡大。25年6月期もチャットボットの好調続く。プレゼン資料を作

成可能な『パワポ生成AI』を無償提供し、今後活用サービスなど模索し利益

創出目指す。AIサービスの導入企業が4000社を突破。

業績:連続増配 

チャート 

 

Appier Group (4180)1,265円

 販促分野でAI活用したサービスを開発・提供。台湾発企業。顧客は日本を

軸に海外展開積極的。AI搭載ツールは海外向け事業の急拡大が牽引。欧米で

大型顧客の獲得が続き、中国はモバイルゲーム向けを中心に新規開拓進む。国

内も順調で解約率低水準。人員拡充や広告宣伝投下等による投資負担増をかわし、大幅営業増益。初配当も。24年は拡販等に向け40億円規模の投資計画。主

力製品『クロスX』以外の販促進めつつ、AIのアルゴリズム強化図る。

業績:絶好調

チャート

 

ブレインパッド (3655)1,063円

 AIを活用した企業データ分析やシステム開発を含むコンサルが主。関連ソ

フト開発や販売も。データコンサル関連は大型案件獲得積み重なる。プロジェ

クト別の収支管理を強化し、採算性が改善。プロダクトはLINEマーケツー

ルが伸長。下半期の広告宣伝費増かわし、営業益拡大。25年6月期はデータコ

ンサル堅調、広告費増は続く。生成AIの社内活用等で引き合い旺盛。23年10

~12月の商談数は50件超。本格展開に向け、りそなHDと共同研究。

業績:上振れ

チャート

 

クロスキャット (2307)1,315円

 ソフトウェア開発軸の中堅SI。クレジット向けシステム強み。M&Aで製

造系、西日本へ展開。主力の官公庁反動減もクレジットの大型案件が牽引。人

件費増を吸収し営業増益。記念配落とす。25年3月期はクレジット好調。官公

庁は採算重視。自社開発サービスの高付加価値化も寄与。最高純益。パートナ

ー企業と連携し、小売業向け需要予測、メンタルヘルスケア向け音声感情解析

などAI活用の新サービス積極投入。官公庁は直接受注方式で開拓急ぐ。

業績:最高益

チャート

 

コムチュア (3844)1,801円

 クラウドが主力の独立系SI。AI・RPAに強みを持つ。ネット運用も。

コンサル強化中。買収SIが27億円上乗せ。SE連携進みクラウド絶好調。

AI開発伸びる。が、150人の再教育重く会社計画は未達。25年3月期もクラ

ウド、AI牽引しDX年商280億円(14%増)へ。防衛省などERP繁忙だが

採用・再教育優先し小幅増益。24年度も150人規模の再教育継続、利益犠牲に

してもDX人材蓄積。陸自のERP佳境、海自、空自と続き10年開発。

業績:堅調

チャート

 

ニーズウェル (3992)363円

 金融システム開発に強み。ソリューション事業強化。エンドユーザーと直接

取引は売上高の5割。インボイス特需の反動あるが、提携先拡大による販路開

拓が奏功。官公庁や生損保向け案件が好調。ITアウトソーシングや物流効率

化に寄与する倉庫管理システムの貢献も高まる。新卒採用増による人件費増や

開発費を吸収し、連続増益。初任給引き上げ等で未経験者も積極採用。退職者

カムバック制度導入。決算報告書自動作成などAI事業領域拡大。

業績:連続増益

チャート

 

PKSHA Technology (3993)3,750円(スタンダード)

 深層学習などAIアルゴリズム開発から出発。対話自動化機能など汎用化し

SaaS型で提供。IFRS移行。AISaaSはコンタクトセンター向けな

どで新規顧客数が積み上がる。顧客基盤軸に共同開発へ案件拡大し単価が向上。

人材採用や開発などの先行費用増こなし、営業増益幅拡大。MSチームズ用

『AIヘルプデスク』は2倍超解決率実証のドキュメント検索機能を一般公開。

FAQシステムはオプション機能で校正アシスタントを追加。

業績:上振れ

チャート

 

 サイオス(3744)554円(スタンダード)

 オープンソースやクラウド製品を開発・販売。システム障害回避ソフトが柱。

AI開発に意欲。サーバー品薄解消し、自社製品のシステム障害回避ソフトが

回復。利益率戻る。業務フローなどSaaSに販促効果。文書管理ソフト底支え。医療クラウド投資続くが、研究開発費を抑制。営業黒字に浮上。営業外の

投資組合運用益消える。東大と子宮肉腫のAI診断システム開発、精神科電子

カルテは新版開発急ぐ。大学等に生成AIの導入コンサル開始。

業績:黒字浮上

チャート

 

ヘッドウォータース (4011)11,400円(グロース)

 AIを活用したソリューションを提供。業務分析から開発、保守・運用まで

一気通貫。DX支援も。DX・AI案件がアライアンス戦略奏功して増加。生

成AI引き合い多い。顧客単価も高水準。前期原価を押し上げた委託費用や対

応工数増を抑制。積極的な人材教育費や採用費こなし営業益好転。『アジュー

ル オープンAI』利用企業向けに複合的な生成AI開発サービスを提供。渋

谷区まちづくりの一環で都市OS・実装の委託事業者に選定。

業績:好転

チャート


FRONTEO (2158)612円(グロース)

 米訴訟証拠開示支援が柱。自然言語解析AIを活用した法律、企業、医療向

けシステムへ転換中。AIシステムは法律向けがコスト改善効き下期回復。営

業黒字化。25年3月期は法律向けが顧客基盤の構築奏功し回復続く。ビジネス

向けは拡大基調。創薬分野も成長し大幅増益。減損特損消える。塩野義製薬と

認知症・うつ病の診断支援で業務提携。AI活用し診断効率化等推進。米国で

自然言語情報から2次元マップ生成する技術の特許査定を取得。

業績:大幅増益

チャート

 

Laboro.AI (5586)1,251円(グロース)

 顧客の戦略・課題に合わせたカスタムAI開発と導入コンサル展開。企業成

長促すAIを訴求。導入コンサル・カスタムAI開発は既存顧客とのプロジェ

クト維持率高い。派生案件獲得で売上単価増加。新規顧客も経営層への訴求奏

功し伸びる。人件費や採用育成費の負担こなし営業増益続く。みちのりHDと

協働案件で自動運転バス導入やEVバス運行管理などのアドバイザリーを実施。日本語話者の音声収録した話者認識用データセット無償公開。

業績:小幅増益

チャート

 

データセクション (3905)1,720円(グロース)

 AIを活用したグローバルでの小売店販促支援事業が主力。受託開発事業と

SNS分析も。柱の海外小売店支援は堅調も、受託開発の不採算案件で一転赤字。貸倒特損。25年3月期は小売店支援は海外で需要旺盛、国内もAI関連サ

ービスとの重ね売り伸びる。不採算案件消え営業益回復。シンガポール投資会

社に第三者割当で最大約15億円調達。バルクHDと包括的業務提携。販促やA

I、SI、セキュリティ領域などで相互送客や共同投資推進。

業績:黒字復帰

チャート

 

AVILEN (5591) 2,090円(グロース)

 AI人材育成支援とAI導入・活用支援を法人向けに提供。デジタル戦略策

定支援を育成へ。AI技術者育成やAI活用ニーズ強く、AI人材研修、チャ

ットGPTを軸に新規企業開拓進む。期初取引社数707と前期比3割増。つれ

てAIソフト導入、月額課金も積み上がる。エンジニア増員による人件費増こ

なし、増益続く。提携先の大塚商会全社員にチャットGPT人材研修実施。A

I研究する学生を組織化し、エンジニア採用進める。

業績:伸び続く

チャート

 

テックファームホールディングス (3625)551円(グロース)

 アプリや各種システムの受託開発を展開。5GやAI関連の開発も。農水産

物の輸出事業も育成。主軸のメディアエンタメ、サービス向け開発案件は順調。越境流通は商材・取引先増で採算改善。ただ、大型開発案件で開発費用想定超、損失引当金計上し営業益下振れ。25年6月期は低採算案件減で受託開発は復調。

人件費増でも営業益伸長。越境流通は自治体などと提携。12月から新潟県企業11社の支援開始。23年11月シンガポールに直営店プレオープン。

業績:下振れ

チャート