〇 そこねさがしの投資研究
※ 当該ブログに掲載の銘柄は、飽くまで研究銘柄であり、投資を推
奨するものではありません。株式投資は自己責任でお願いいたします。
また、研究内容については、私の個人的な妄想の範疇でありますので、
ご理解をよろしくお願いいたします。
今回もスクリーニングで「下げ渋る?」などから検証した銘柄を研究
していきます。
清水建設 (1803) 869.7円
最大手ゼネコンの一角。首都圏、民間建築が主力。環境エネルギーに注力
配当性向40%メド。12月末単体受注残2・37兆円(前年同期比9%増)
建築が想定超の採算悪化。営業赤字転落。配当減額。25年3月期も主柱の建
築工事に資材高影響残る。土木は道路工事など底堅いが営業益の水準低い。
上場来初の営業赤字決算受け受注前審査を一層厳格化。週休2日を前提とした
工期の確保も徹底。24年5月まで1300万株、100億円上限に自己株買い。
業績:低水準 割安指標:5(普通)
チャート ボックス圏?
ジャパンマテリアル (6055)1,944円 値動き激しい注意
ラピダス千歳工場の運営獲得、札幌事務所設立し人材を採用。実証実験進めていた特殊ガス鉄道輸送は本格開始へ。
半導体・液晶工場向けの特殊ガス供給装置と特殊ガス販売・サービス主体。
画像処理関連事業も。工場運営はメモリー顧客の減産打撃。TSMC熊本の工
場内部案件の採算悪化、営業益は会社計画線へ減額。25年3月期は工場運営
でキオクシアなどメモリー顧客の稼働率改善効く。工事もTSMC熊本第2工
場が期末に加勢。人件費増こなす。
業績:反発 割安指標:1(とても割高)
チャート
住友重機械工業 (6302)4,260円
総合重機大手。建機・タービンのほか半導体装置、変減速機、射出成形機に
強い。がん治療装置も。受注残豊富な油圧ショベルが北米中心に続伸。半導体
製造装置底入れ。ただ前期の中国受注減で変減速機反落。液化空気エネルギー
貯蔵システムの大型投資、人件費増で営業益小幅減。減損損失一巡。26年度営
業益1000億円の中計策定。新造船事業は撤退、洋上風力構造物やショベル生産
拠点に人員再配置。総還元性向40%超の方針、自己株買いも実施。
業績:増配 割安指標:7(割安)
チャート
グローリー (6457)2,736.5円
銀行・小売業等向け貨幣処理・決済機器で国内シェア5割強。新事業に顔認
証やロボットSI。部品入手難緩和が追い風。国内は金融、流通・交通市場で
新紙幣発行での機器更新・改造の特需大。営業益再増額。25年3月期は特需縮
小。ただ海外で人手不足対応での決済セルフ化需要なお強い。営業益反落も水
準は高い。配当継続余力。英ソフト会社買収し小売業向け拡充。米国は組織一
元化し効率化。海外事業担当者が新社長となり海外一段強化。
業績:高水準 割安指標:9(とても割安)
チャート
日清製粉グループ本社 (2002)1,762円
製粉で圧倒的トップ。食品もパスタ類強く、大手級。エンジニアリング展開
海外M&A積極化。製粉は価格改定やふすま利益の増、豪州での償却負担減が
効く。会社営業益は保守的。減損減り最終黒字。25年3月期は製粉の国内工場
は合理化進展。豪州、米国では販売が堅調。加工食品、中食・総菜は数量増が
続く。連続最高純益で増配か。中食・総菜事業の生産管理などでDXが浸透、生産性向上で効果。加工食品は冷凍パスタなどの商品を拡充し強化。
業績:最高益 割安指標:6(やや割安)
チャート
三菱ケミカルグループ (4188)830.7円
総合化学首位。化学・レイヨン・樹脂が合併した三菱ケミカルが中核。製薬
や産業ガス等も。石化や半導体関連は低迷。ただ産業ガスは値上げ効き拡大、
医薬は北米好調。多額の株売却益等上乗せ反発。25年3月期は半導体関連やデ
ィスプレー復調、石化も底打ち。医薬堅調。株売却益等の縮小補い営業益伸長。
石化・炭素再編見込まず。合弁化等による石化分離計画停滞。打開へ石化畑の
筑本氏が4月社長就任。23年度内にできずの炭素売却は時期未定。
業績:伸長 割安指標:9(割安)
チャート
クワザワホールディングス (8104)910円(スタンダード)
北海道地盤の建材・土木資材商社。建設工事も行う。近年はリフォーム、住
宅設備機器に進出。北海道の相次ぐ大型プロジェクト背景に基礎資材や建設工
事が好調。営業益2桁増。増配余地。25年3月期はラピダス案件が最盛期迎え
るなど事業環境は良好。人件費や輸送費上昇を軽く吸収する。関係会社統括部擁する企画本部を新設、育成事業洗い出しなど事業ポートフォリオ見直し。拡大する需要対応へ企業PRによる人材確保や離職率低下に注力。
業績:続伸 割安指標:7(割安)
チャート
九州リースサービス (8596)1,119円(スタンダード)
リースで九州首位。地域密着で総合金融サービス展開。22年10月西日本
FHの持分法適用に。リース航空機の売却収入剥落。有証売却特益も縮小。25
年3月期はリースが産業工作機械など順調。ファイナンスは再エネ関連ブリッ
ジローン軸に残高増。新規賃貸物件のフル貢献もあり。営業益好転。
半導体産業の集積進む熊本はじめ九州各地で関連投資需要高まる中、物流施
設や事務所等のリース狙う。不動産は市況と物件老朽度合いにらみ入れ替え推
進。
業績:上向く 割安指標:6(やや割安)
チャート