私達Hand to Handの支援先訪問では、毎日プレゼンを行いました。
プレゼンでは日本、アメリカ、スイス、アフリカ、ミャンマーの【各国の医療制度・医療問題】を発表してもらいました。



なぜ今回このようなプレゼンを行ったかと言うと、支援を行う上で海外医療の現状を知らないと感じることが何度かあったためです。
Hand to Handが国際支援活動をしていくには、支援している国や自国だけでなく、医療先進国,発展途上国と言われる国について知るべきだと考え、プレゼンを行いました。

プレゼンを聞くことで、様々な国の医療の現状を知り、最適な支援とはなにかを考えるための手掛かりを得ることができたと思います。
具体的に、私が得た手掛かりとはミャンマーでは薬剤師数は医師や看護師よりも少なく、薬の飲み方や効力を説明できる人が圧倒的に足りないため、人々に薬が浸透しないということです。薬が浸透しないということは、ワクチンも浸透しにくく、このことから改めてただ、ワクチンという〝もの〟だけを支援しても意味は少ないと感じました。

また、得た知識をHand to Handとしての自分だけではなく、個人としての自分に役立てて欲しいとも思い最終日にワークショップを行いました。



ワークショップは【理想の薬局像】についてグループにわかれて考えてもらいました。
プレゼンで各国の医療の現状を知り、その中から日本にも活かせることを主に話し合うことで個人としての自分に役立たせられることを考えることができました。
例えば、アメリカの薬剤師は日本よりも地域の人の〝相談相手〟として働けている理由を聞き、日本でもカフェや相談スペースを作れば薬剤師を身近に感じられ相談しやすい環境を作れるのではないかという話し合いをする場面もありました。

1人では思いつかない考えや疑問点を共有することができる。
これを今回のプレゼンやワークショップで体感することができました。
私達がHand to Handとして活動するときだけではなく、Hand to Handを引退しても個人として役立たせることができる活動をこれからはしていきたいと思いました。

支援先訪問  3年  渡部佑太