スタディツアー7日目!
国際NGOのAARさんが運営する、障がい者のための職業訓練施設に訪問させていただきました。



まず、「障がい者」と聞いて、日本ではどのような認識がされるでしょうか。
日本では障がい者に対する支援が比較的充実していて、障がいをもつ方々が様々な場面で活躍する姿を見かけることも多いように感じます。
一方ミャンマーでは、現地の言葉で障がい者=「何もできない人」という意味があり、障がい者を受け入れる人々の態勢はあっても、障がい者は家にずっといて、世話をしてもらうのが当然といった認識をされてしまうことが多いようです。

しかし、「何か少しでも家族の力になって家計を助けたい」というのが障がいをもつ方々の実際の思いです。ここにも、家族という繋がりをとても大切にする、ミャンマーの素敵な国民性が反映されています。

今回訪問させていただいた職業訓練施設では、このような障害をもつ方々に募集をかけ、コンピューター、洋裁、美容の3コースの中から、できる限り本人が希望したものを、無償で1年間学んでもらいます。







この3種である理由は、障がいがあっても対応しやすい、少ない元手で事業ができる、というものです。
また、全寮制であったり、社会性向上のための授業を設けたりと、働く上で欠かせないコミュニケーション能力も養っています。
卒業後も、高い確率で就職しているようで、卒業生の何人かは、先生として訓練校に戻ってきてくれているとのことでした。


ミャンマーでの障がい者の原因は、先天的なもの以外に、貧困により十分な医療が受けられないこと、地雷の被害など、根深い問題があります。
さらに、障がい者の積極的なサポート体制ができていません。
そんな中で、職業の種類は限られているにしても、自分が好きなことを学び、やるべきことが与えられることは、障がいをもつ方々にとって、とても大きなことだと思います。

ただ、どの支援も完璧なわけではなく、この支援でも、各コースに入るにあたっていくつか条件があったり、地方に行くほど支援は薄くなったりなど、家で何もできずに過ごしている人々がたくさんいるはずです。
支援を考える上で、このことも忘れてはならないと感じました。

3年 支援先訪問 大沢瑞希


4月26日(土)にミャンマースタディツアーの報告会を行います!!
是非ご参加ください(*^^*)
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