最終日である3日目は、私たちが宿泊していた『平成の森』を出発し、『南三陸さんさん商店街』近くの講堂に向かいました。

講堂では、語り部さんから講話を聞きました。




語り部さんというのは、震災が風化しないために語り継いでいる人のことで、津波が押し寄せてくる動画や被災した防災対策庁舎・水門などの写真とともに、お話してくれました。

語り部さんが震災時の避難所の代表だったこともあり、避難所で問題となっていたこと(1番の問題はトイレがなくてプールの水を利用していたという話など)も聞けました。

その中で、語り部さんが最も伝えたいとおっしゃっていたのは、

「地元の状況が健全な内に、もし被災したらと考えてみてほしい」

「命を諦めないでほしい」

ということです。


現地の被災者からのお話ということもあり、重みのある言葉でした。

そして、「自分たちの失敗を生かしてほしい」と強く願われていました。

自分に同じようなことが起きた場合どうするか考え、備えておくことこそ、今私たちにできることだと感じました。

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次は、バスに乗りガイドをしてもらいながら、実際に被災した場所を回りました。

津波が来る寸前まで「避難してください」と放送が続いていたことで知られる防災対策庁舎が、骨組だけ残されているところを実際に自分の目で見ることもできました。

途中、被災した中学校で一度バスを降りました。ここは海抜約20mもあるため避難場所となっていたにも関わらず、校庭は波に覆われ犠牲者も出てしまったと聞きました。

浸水したという建物の1階はみんなで掃除したそうで、きれいになっていましたが、残念ながら廃校となりました。

校舎の外に時計がついているのですが、地震が起きてすぐの14時49分で止まったままになっており、震災があった事実を物語っていました。




バスで移動中に津波がここまで来たという目印の赤いポールをいくつか見ましたが、バスを降りてこの校舎を目の前にして津波がどれくらいの高さまで来たかを改めて実感しました。



今回被災地で地元の語り部さんからお話を聞き、実際に被災地をまわってみて、私たちはこの震災のことをけして忘れてはならないと思いました。

この記事を読んで、「もし自分の町が被災したら」ということを考えてもらうきっかけになれば嬉しく思います。

最後まで読んでくださりありがとうございました。


1年 広報 杉本百合


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