ろう者と聴のズレ、ろう者の手話などを解説している1冊の本があります。
その本によると・・・
ろうAさんと聴Bさんと、Cさんが同じ会議に出席します。
ろうAさんが、Bさんに
「Cさん、まだ来てないの?(C/来る/まだ?)」と聞きます。
Bさんは、「うん」と、うなずきました。
★聴Bさんは、
うん=Cさんは、まだ来てないと伝えた
★ろうAさんは、
うん=Cさんが、来てると受け取った
そこにズレがあるとその本では、解説しています。
あれ?
・・・σ( ̄^ ̄)?ん?
これ、ホントだろうか???
Bさんのように
まだきてないの?という質問に、
うんと回答したら、本当に、来てると受け取るのだろうか?
検証!!
教えて~ 花井Teacher~~ L(゚∀゚L)
「Cさん、まだ来てないの?」
の質問に対し、相手が「うん」とうなずいた。
Cさんは来てるか来てないか、どっちに受け取りますか?
と聞いてみた。
「まだ?って聞いて、相手がウンって、うなずいたのなら、Cさんは、まだ来てないよ。」
来るに対して、肯定(ウン)したのではなく、
まだに対して、肯定(ウン)したと理解する
なるほど!
(。_。(゚д゚(。_。(゚д゚ )うんうん
そもそもさ、ろう者は、
「Cさんは、まだ来てないの?」
なんて、聞き方はしないよ。
Cさん、来た?
Cさん、どこ?
(Cさんを捜しながら、何何何何☝️☝️☝️)
来た?(パ)
って聞き方が、ナチュラルだよ
た、たしかにー!!!
Cさんは、まだ来てないの?なんてまわりくどく聞かずストレートに、
「Cさん来た?」と。
シチュエーションによっては、
「まだ?」ともきくけどね
秒殺(笑)
スッキリ~♪
他の場合で考えてみても、
「お昼ご飯、まだたべてないの?」という質問に、
「うん」って答えたら、それは、
うん=まだ食べてないって意味であって、
うん=もう食べたよ、の意にはならないですよね。
その本を批判するつもりは、全くないです。
ただ、本を読んだ手話学習者がそのまま鵜呑みにして、
まだの時には、返事を否定する
来てる時には、返事を肯定する
↑
それがろう者の正しい手話なんだと理解して、
大きな誤解をしてしまうのは、
怖いことだなと思いました。
手話には表情や間や強弱、状況によって様々な意味になるので、
その時の流れから読み取って欲しいと花井講師。
本やテキストに書いてあることを全てが正しいと鵜呑みにするのは、
かえってズレを招きますので要注意ですね

実際に会話し、その中で感じ、掴んでいただきたいとのこと。
でも、本にそうやって書いてあったら、
疑問にすら思わずそう思いこんでしまいますよ
ね。
だからこそ、テキスト学習よりリアルな会話なんです。
また、手話はコミュニュケーション言語なので、
この本のように「うん」だけじゃなくて、
「うん、まだなの」
「来てるよ、OK(•ω<)!」
「そうまだなの、心配だよね」
など、しっかりと反応を示すことが、1番大切なんです。
そうすることで、コミュニュケーションのズレも減ると思います
「うん」だけなんて、ありえない!
ちゃんと言葉のキャッチボールをしましょ。
手話学習者は、ろう者のリアルな手話を勉強したいと、本やテキストを手に取ることもあるかと思いますが、
テキスト学習よりも、正しいリアルな表現を学ぶ事が重要で、
指導者をしっかりと選ばなければならない事を、日々感じています。
的確な表現方法、そして、ナチュラルな表現というのをぜひ、学んで欲しいと思いますヽ(*´∀`)ノ
ネイティブな手話がここには詰まってます❀.(*´▽`*)❀.