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【気になる】という手話表現について。
折り曲げた人差し指(指文字のヌを横にした形)を、こめかみから2回右にひく、という表現があります。
(※こめかみ、目、口元いろいろですね。また地域によっても違うと思います)
みなさんは『気になる』は、どのように表現してるのでしょうか。
私は、『気になる』という時は、口元(ほっぺ)あたりを、折り曲げた人差し指で、2回右に引いています。
とにかく深く考えずに、自分で表現するときは、『気になる』は、すべて口元で表現していました。(気にかかる、引っかかるという感じ)
先日、よみカルのステップアップの花井先生の授業にて、
体の表現部分により、その位置だけで、繊細なニュアンスを持たせることができるという勉強がありました。
花井先生は、【気になる】という表現も使い分けていると、説明。
【体の表現位置について】
『気になる』という表現は、手の動きは同じであっても、
表現する位置がこめかみ、目、口と部分によって、
ニュアンスや意味が若干変わってくる。
↑
( ̄▽ ̄;)まじか!!!!
つまり、こういうこと……
クラスにカッコイイ男の子が転校してきた。彼は、私の斜め後ろの席にすわった。授業中、彼が①気になって仕方がない。
お昼時間、学食でその彼が、オムライスを食べてたのを見て、美味しそうだなとオムライスが②気になりながらも、今日はカレーライスにした。
家に帰った後も、ずっと彼のことが③気になるの。。。
これって恋……???
↑
こんなストーリーがあったとします。
この中で、気になるという表現は3パターン出てきました。
日本語では『気になる』という言葉は、1つのみ。
でも、手話だとこの少しのニュアンスの差を表現でき、より味わい深い話し方が出来るわけです。
【気になる】
①目の位置⇒興味をそそられる/目で追ってしまう/目に留まる
☆今そこに見えてるものに対して『気になる』。
②口の位置⇒興味がある/惹かれる
☆食べ物など興味や欲する場合の『気になる』。
③こめかみの位置⇒頭から離れない/気にかかる/気になって考えてしまう
☆今そこにはないが、頭にひっかかるような場合の『気になる』。
もちろん、他の表現をしたから間違いということではなく、
こういう意味合いを含むことがある!ということなんです。
こういう使い分けをすることで、表現が膨らむというか、より細かく気持ちを手にのせることができるということですよね。
気になるという手話表現は、何でもかんでもこれ1つだけ!
と頭で覚えるのではなく、
しゃべりの抑揚をつけると同じと言いますか、ふくらませるというか。
手で気持ちを、より繊細に表現することができるのですよね。
日本語では、ただの『気になる』という言葉でも、
手話は表現位置によって、本質は同じだけど微妙な雰囲気の違いを表現することができる。
①と②と③の使い方が違うとか間違えてしまったとか、そういう表現の間違いうんぬん…ということではなく、
話術とでも言いましょうか、
全部同じ表現じゃなくて、使い分けてみる。
この細やかな雰囲気の使い分けというところが、大切なわけですね。
味のある手話表現。
本当に手話って奥深いです……(^-^)/
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