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テキストには、代表的(?!)な手話表現が1つ、イラストなどで載っていることがほとんどですよね。

でも、手話の意味は1つだけとは限らないですよね。

日本語でも1つの単語に対してたくさんの意味があります。
英語もしかり。
英語[make]の意味なんて、英語辞書を数ページ使ってしまうほどの
様々な意味、訳があります。

make⇒代表的な意味は[作る]です。
しかし [make/作る] も前後の流れによって、訳は変わってきます。

make a fire⇒火を起こす
make a bed⇒ベッドを整える
She made us a meal. ⇒食事の用意をしてくれた
I made myself a cup of tea.⇒自分で茶を1杯いれた.
make a noise⇒音をたてる
make trouble⇒問題を起こす
make peace⇒仲直りする
make a sensation⇒評判になる.
(*膨大な訳が存在するので一部分のみ記載)

つまり、makeは作るだけじゃなく、前後の流れで様々な意味に変化するので、その文章に合った最適な意味を選び、そして翻訳することが大事ですね。

手話も、同じです。

よく習いたての方に多い気がしますが「テキストには、こう載ってました」って、話をされます。

そうです、全部ありです。いいんです、たくさんあるんです。
意味は1つだけではないんですね(^-^ゞ

しかも、本や辞書を見ると、これ実際はあまり使わない手話だよね……なぜ数ある中、これをチョイスしたんだろ……????など感じてしまう辞書やテキストも数多くあります。

もちろん意味の違いだけではないですよね。表現は、癖や環境、地域、年代、性別、ろうや健聴など違いの影響もあったりもします。


この手話の意味は、これだけ!
この日本語の手話は、これだけ!

……ではなくて、

これも、あれも、それもあるし、こーんなのもある!
って、とにかく生きた本物の手話に触れてほしいですね(^-^ゞ


お教室で、こんなご質問がありました。

○「わかる」という手話は、手を下になでおろす時、胸から離すのですか?胸につけるんですか??

○テレビと楽しいの違いはなんですか?とのご質問をうけました。

_<)わかるわぁ。


この問題点は…

手話本やテキストはだいたいがイラスト……
手話は目で見る言葉で、動きがある言語ですよね。

つまり、平面なイラストや文章だけだと、奥行きや位置、動きがわからないという問題があります。

なので絵だけじゃ、「テレビ」と「楽しい」の区別がつきにくいし、
「わかる」は絵だけでは、手が体についてるか離れてるか判断しにくいんですよね……(T-T)


実際に見てもらったら、一目瞭然、百聞は一見にしかず!でした。

手話はコミュニケーション言語なので、テキストは参考までに。
是非、動きのある生の手話を見ていただきたい……と実感した1日でした。

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