産経学園マナマナ【手話教室6月~第1、第3水曜日 】☆申込み随時受付中
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テキストには、代表的(?!)な手話表現が1つ、イラストなどで載っていることがほとんどですよね。
でも、手話の意味は1つだけとは限らないですよね。
日本語でも1つの単語に対してたくさんの意味があります。
英語もしかり。
英語[make]の意味なんて、英語辞書を数ページ使ってしまうほどの
様々な意味、訳があります。
make⇒代表的な意味は[作る]です。
しかし [make/作る] も前後の流れによって、訳は変わってきます。
make a fire⇒火を起こす
make a bed⇒ベッドを整える
She made us a meal. ⇒食事の用意をしてくれた
I made myself a cup of tea.⇒自分で茶を1杯いれた.
make a noise⇒音をたてる
make trouble⇒問題を起こす
make peace⇒仲直りする
make a sensation⇒評判になる.
(*膨大な訳が存在するので一部分のみ記載)
つまり、makeは作るだけじゃなく、前後の流れで様々な意味に変化するので、その文章に合った最適な意味を選び、そして翻訳することが大事ですね。
手話も、同じです。
よく習いたての方に多い気がしますが「テキストには、こう載ってました」って、話をされます。
そうです、全部ありです。いいんです、たくさんあるんです。
意味は1つだけではないんですね(^-^ゞ
しかも、本や辞書を見ると、これ実際はあまり使わない手話だよね……なぜ数ある中、これをチョイスしたんだろ……????など感じてしまう辞書やテキストも数多くあります。
もちろん意味の違いだけではないですよね。表現は、癖や環境、地域、年代、性別、ろうや健聴など違いの影響もあったりもします。
この手話の意味は、これだけ!
この日本語の手話は、これだけ!
……ではなくて、
これも、あれも、それもあるし、こーんなのもある!
って、とにかく生きた本物の手話に触れてほしいですね(^-^ゞ
お教室で、こんなご質問がありました。
○「わかる」という手話は、手を下になでおろす時、胸から離すのですか?胸につけるんですか??
○テレビと楽しいの違いはなんですか?とのご質問をうけました。
_<)わかるわぁ。
この問題点は…
手話本やテキストはだいたいがイラスト……
手話は目で見る言葉で、動きがある言語ですよね。
つまり、平面なイラストや文章だけだと、奥行きや位置、動きがわからないという問題があります。
なので絵だけじゃ、「テレビ」と「楽しい」の区別がつきにくいし、
「わかる」は絵だけでは、手が体についてるか離れてるか判断しにくいんですよね……(T-T)
実際に見てもらったら、一目瞭然、百聞は一見にしかず!でした。
手話はコミュニケーション言語なので、テキストは参考までに。
是非、動きのある生の手話を見ていただきたい……と実感した1日でした。
ブログ 花井盛彦の日記
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