通訳で大事なこと。 | 手話 【OFFICE 花井盛彦 】

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人はそれぞれの話し方、イントネーション、語尾、抑揚、強弱などがあって、自然とその人らしさを出していますよね。(^_-)☆

真面目な話し方をする人、リアクションが大きな人、上品な話し方、ギャル語、男らしい、方言など、それぞれですよね。

私、お寿司が大好きです。
という言葉だけみても、

・わたくし、お寿司が大好きでございますの。
・お寿司超~好きなんだけどぉー
・俺、寿司、すっげぇ好き!
などなど……同じ『お寿司が大好きという』言葉だけでも、様々な言い方があるわけです。

『私』だけを見ても、
うち、あたし、俺、僕、わたくし、わし、おいら…などもあるし、
ふざけて言えば、おいどん、せっしゃ、あたいなんてのまであります。(普通は言わないですけどね(*^▽^*))

つまり、意味は同じでも言い方は何通りもあるのです。
どれをチョイスするべきなのか、とても難しいですよね。


通訳を目指してる方の通訳練習として、以前、私の手話に通訳をつけたときのこと。
内容はあってました。でも、ニュアンスが微妙に違うなとか、リズムや間や語彙が違うなーと思った経験があります。

私は聞こえるので、その通訳があっていたかどうかの確認ができます。

でも、ろうの方は、通訳の内容は確認できません。
通訳者さんを信じるしかないわけですよね。


例えば『でも』という手話をみたとき、健聴はすぐに『でも』と訳してしまいがちです。

『でも』ではなく、『にもかかわらず』と言いたい方もいらっしゃいます。(口形で確認)

①勉強した、でも試験に落ちた。

②勉強したにもかかわらず、試験に落ちた。

なんとなく①と②では、言葉の重みや雰囲気違うと思いませんか?
もちろん意味は同じです。

ニュアンスがほんの少し違いますよね。

その人らしさの表現に一番合うのは、何か?
その人はなんてどう表現したいのか、ということを考えながら訳していくことって大事なことだと思います。

中には、同じじゃんとおっしゃる方もいます。

相手の伝えたい言い方で、伝えるということが大事なことなのでは…と思います。

意味が合ってるからいいじゃん、ではないということです。

本当に難しい永遠の課題ですね!



がんばろっと!(*^▽^*)






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