ハンサムブログ -3ページ目
30日にカートを走らせてきた。
GWを無休で働き続けた私には、5月初の全休となる。

動画にすると随分呑気に走っているように見えるが、これでも本人は歯を食いしばって横Gに耐えているつもり。
走りに行く度、タイムが落ちて行くのはエンジンタイヤ車体の老朽化以上に、自身の老朽化が大きな要因である事を認めない訳にはいかないだろう。
抗うか受け容れるか。
まだまだ枯れる事をよしとするほど達観はできていないようだ。
 
4スティント目で激しくクラッシュした。
1コーナーに大外からアプローチしようと寄せたところ寄せすぎてスポンジバリアに引っ掛けた。
激しい衝撃とともに視界が空の水色1色となり、一瞬の無重力と静寂を感じた後、腰背中から路面に叩き付けられた。
唖然と路面に横たわったまま座席から放出された事を理解し、反射的に立ち上がったが背中全体にもう痛みが来ている。
 
これは夜あたりからヤバイなと思った通り、やはり夜になると身体を横たえても激痛、寝返りを打とうと力を入れても激痛、起き上がろうと意図しても激痛。全く身動きが出来ない状態となり、じわじわと迫り来る尿意に恐怖しながら途方に暮れた。
数度の激痛を受容する事を覚悟し、15分をかけて何とか身体を起こしトイレまでの5メートルを3分かけて、何とか排尿を済ませた。
また横臥したら二度と立ち上がれないかもしれないと、とりあえず杖になる物をと棒状の筋トレ機器、腰より下へは届かない手の延長としてのバーベキュートング、数枚のビニール袋を亀の歩みで集めてまわり、事務椅子の背もたれを倒し、夜中の三時頃まで仮眠した。
流石に疲れ果て、横臥に再チャレンジすると良いポジションにはまり、やっと安眠する事ができた。
ちなみに枕元に置いた数枚のビニール袋は、二度と再び立ち上がれ無くなった時の尿瓶のつもりだった。
 
翌朝目を覚まし、恐る恐る身体を起こすと鈍痛はあるが、覚悟した激痛がこない!バランスのかけ方によっては時折ギクッと来るが、意地で家事を済ませ、何事も無かった風を装い今に至ります。
トングはまだ手元にありますが。
 
 
 
生活そのものの見直しが迫られている。
仕事は地上の埃を舞い上げる程の低空飛行を続けているし、家族構成の組み直しも今まで以上に差し迫った問題だ。
バイクに跨がる時間も覇気も無く、ストレスメーターはとうにストッパーに当たり、メーターの針は今にも折れる寸前だ。

過去、最悪の時期に、完全に歌を忘れた事があった。
音楽を聴く事も奏でる事も全く無い生活だ。
それは結果としての事であったが、逆に言えば歌を忘れなければまだ大丈夫という事でもある。

苦し紛れの言い訳は承知だが、そんな理由もあってギターを手に入れた。
あえて気軽なジュニアサイズとし、いつも傍らに置いてジャズソロに取り組んでいる。
同時に娘が欲しがっていたベースもプレゼントした。娘のブラバン復帰も嬉しいかぎり。



RS125において、個人的に問題部品だと思っているところの樹脂製バランサーギアが駄目な理由を今更ながら考察してみようと思います。




全くの畑違いながら、機械設計を生業としている私がうわなんだこれと思ったのが、軽減孔の形状でした。軽減孔というよりスポークと言った方が良いですね。

このギアを設計した方は何を考えてこれを斜めのタービン形状にしたのでしょう。
単純にかっこよいからというのが理由だとしたら全く愚かな事です。

このギアが駆動するのは、偏心した棒であるところのバランサーシャフトですが、
これを一定速で回している分にはたいした力はかかりませんが、加減速させるときに大きな力が必要となります。

では、加速するときを考えます。
クランク側をドライブ、バランサー側をドリブンとしましょう。
ドライブドリブン両ギアの外周には時計回り方向の力が働きます。
回転方向は逆ですが、駆動する側とされる側という立場の違いでそうなります。
するとドライブ側は、斜めスポークの方向が作用して、ギアの外周を開く方向に力が働きます。ドリブン側は縮む方向の力が働きます。
減速すれば、これと逆方向の力が働きます。
シフトアップやシフトダウンで急激な回転の上下が起こるたびに、周方向は仕方ないにしても、径方向に交互に伸びたり縮んだりのストレスまでを繰り返し受け続ける事になるのが一番の問題だと私は思います。この伸び縮みのストレスの蓄積が破壊の原因ではと疑っております。

もしかしたら、強度が小さな樹脂歯車ということから、歯面への加減速によるショックをやわらげるよう、あえて剛性を落とすためにスポーク形状にしたのかもしれません。軽減孔の無いソリッドな形状にしたら、別の問題が起こる可能性もあります。
だとしたら、放射状にスポークを配すれば、常に径の圧縮方向に力が働き、結果はもっとマシだったのかもしれません。(スポークには伸び側の力がかかりますが…)
いずれにせよ、歯車が変形することを前提とした設計というのはまずいと思います。
クリアランスが常に変動するのですから。
ショック吸収が必要であれば、回転方向のダンパーを設けるべきなのです。
これが最初から金属であれば、そんな余計なことは一切考えなくて良いのは言うまでもありません。
さらに言えば、軽減孔の角Rがあまりにも小さすぎますね。ここに応力集中が起こってしまいます。

バランサーギアを金属製に変えるときに心配したのが、慣性重量の増加によるレスポンスの低下でしたが、カラブカシをした段階でこれを感じる事はできませんでしたので、
私の感性では走行時の加速に及ぼす悪影響は全く感じませんでした。
むしろ高回転時におけるギアクリアランスの安定性からの回転抵抗の少なさや、形状によるオイルの攪拌抵抗の小ささによるメリットの方が大きいのではと個人的には思ってます。

三流設計者のあさはかな考察ですので、鵜呑みにはしないでください。
しかし、こういった問題をちくちくと地味に潰して行くのが機械設計なのです。
コンピューターによる構造解析が進んだ現代では事前に潰される事が多いです。