お義母さん | ハンサムブログ
一昨日から泊まりに来ていた義母が、昨日の昼前に倒れた。

救急車で搬送された病院で意識が回復したものの、年末締め都合で追い出されるが如く異常なしと診断されたことにどうしても納得がいかず、
再診を無理にお願いした別病院にて重篤な脳梗塞と確定診断をいただき、そのまま入院治療となった。
この時、こちらからの投げかけにははっきりとした言葉で答えるが、表情からは感情が一切消失してしまった様子だった。

今朝駆けつけた義弟夫婦と一緒に医師からのシビアな病状説明を聞いた後、
義弟夫婦が午前の、5分制限、人数2人までが許された面会の為に集中治療室に入り、言葉を交わして戻ってくると、しっかりと意思の疎通が出来た事に安堵している。笑顔も見られたとの事で、風邪をひいて寝込んでる時の母と変わらないとまで言っていた。

午後の面会に希望とともに臨んだ私達であったが、やはりそこに居たのは、昨日までの矍鑠とした義母とは全く違った義母だった。

こちらの投げかけに優しい笑顔で穏やかに答える義母だが、なにか幼い子供と話しているかのようだ。恐らく、知的水準が大きく下がっている。義弟の言葉は、受け入れがたい現実に対する希望的観測が乗せられていたのだと思う。

頷き合っただけで、お互いが全てを悟っている事を確認しあい、集中治療室を出た。

大切な事は、今、義母が穏やかで幸せな時間の中にいるのかもしれない事であって、それをことさらに悲しむ事は、私達の執着にすぎないのかもしれないという思いで、これからにあたって行こうと決意した。

私達も確実に強くなっている。