移植日決定 | ハンサムブログ
息子の入院の日取りが決まった。

骨髄移植に関しての具体的な日にちを記す事は、守秘義務に反するので書けない。

それにしても、ドナーさんには、本当に頭が下がる思いだ。
骨髄を提供するにあたっての、身体面や生活面においての負担は、決して少ないものではない。

息子の治療が一段落したら、私自身もドナー登録等の形でこの恩に報いるつもりだ。

今現在の息子は、一見したところ健康そのものだ。
食欲旺盛で、前回の入院時から5キロ以上は太ったようだ。
体力面でも劇的な回復を果たし、生活面においては元気を持て余した高校生そのものある。

心配された眼球内の出血痕も、今はほとんど吸収されてしまい、僅かな違和感を残すくらいに回復しているようだ。
情緒面でも安定していて、家庭内の空気は穏やかだ。歳の離れた妹との仲もよく、息子の部屋で一緒に過している姿を良く見る。

こんな具合だから、病気なんか治ってしまったのではないかと錯覚し、治療への覚悟もどこかへ行ってしまいそうになってしまうのだが、現実には大きなハードルが目の前にそびえていて、これを超えなければ先へは進めない。

今は、僅かに残された普通の日常を、家族皆がそれぞれの思いで噛み締めながら過している。

息子の催促があって、また昨日、レーシングカートを走らせて来た。

よちよち歩き状態だった前回から比べて進歩の幅は大きく、私の現在の実力の3秒後まで迫ってきた。
私のレベルも威張れたものではないのだが、このあたりまで来ると、味わうスピード感と緊張感は、たいそうレーシーなものとなってくる。

車から降りてくるたびに、面白い、怖い、でも楽しいなどと満面の笑みで語り、たいそう充実した一日を送れたようだ。

私も調子に乗ってタイムアタックに出て、実力からは1秒遅く、昨日の息子から2秒速いタイムしか刻めなかったが、縁石に乗り上げジャンプし、豪快にスピンするなど、一緒に楽しむ事ができて満足だった。

家に帰ってきてから何度も、腕が肩から上に上がらないよと嬉しそうに語る息子が、体一杯に、力いっぱいに遊ぶ事の楽しさの一端を、知ってくれた事だと信じている。

この世界には、楽しいことが沢山有るという事をモチベーションにして、この大きなハードルをなんとか乗り越えて欲しい。

$ハンサムブログ