で、もう帰ってきた。
朝八時に家を出て、途中忘れ物を取りに帰ったりなど、あたふたしながら八時半にサーキット着。
車から降ろし、タイヤや外装部品を取り付け、ガソリンをタンクに入れ、キャブにガスを送り込み計測器を取り付ける。
この時点で汗まみれだ。
九時十分頃に準備完了。
汗だくの頭をタオルで拭い、ヘルメット装着。
ミニバイクのピットに軽い会釈を送った後、押しがけスタート。
すぐにパパパパと軽快に連続爆発、ヒラリと飛び乗りアクセルを煽ると快調にレスポンスが帰ってくる。
いよーーし。
ハンドルを切るというより、クっと力を込めるだけで鋭く横Gが立ち上がる。
久しぶりのスリックタイヤの感触に戸惑い、ラインを滑らかにトレースする事もままならず、フラフラと蛇行を繰り返す。
カートのタイヤはすぐに温まる。
三週目に入るストレートで、軽いアタックに入ろうかとアクセルを踏み込むも、ふと不安がよぎり、直線部で2回、全力のブレーキテスト。
二回目でペダルの硬い感触が抜けたのを察知しアクセルオフ。
ブレーキを軽く踏み込むと、僅かながらには減速Gが立ち上がる。
ブレーキホースが抜けたか破裂したか?、それともカップのシール抜けで、オイルが一気に抜けたか?
インフィールドをショートカットし、外周コースをのろのろと、コース上に多数のクエスチョンマークを置き去りにしながら進み、ピットへ帰着。
1/5残った制動力と後輪のタイトコーナーブレーキング現象を利用して無事停止。
ブレーキを覗き込むと見慣れない隙間が。
ブレーキパッド脱落?でもボルトは抜けてないし。
良く見ると、ブレーキパッドのベースプレートのみが残り、パッド材がそっくり脱落している。
あぶねえええ、全力アタック中だったら死ぬところだったあああ、と胸を撫で下ろす。
ミニバイクのライダーに、撤収しますから思う存分走ってくださいと伝え(今日はカートは私1人だった。カートとバイクは30分交代で走る)、のろのろと分解して撤収。
コースの親父はニコニコと全額を返金してくれました。
お粗末。

