ブラジル・シンドローム | ハンサムブログ
東電は福島原発1、2号機周辺の地下水から、国の基準の約200倍に当たる放射性物質「ストロンチウム90」を検出したことを明らかにしたのだという。

これはもう、燃料が圧力容器や格納容器どころか、床のコンクリートをも突きぬけ、地下に潜りつつあるとしか考えられない。
制御とか冷温停止とか言ったもっともらしい言葉が通用する段階はとっくに通り越し、今後はただ成り行きを見守るしかないという事なのだろう。

少し前に首相が、「冷温停止するまで退かない」という発言をした時、この男は寿命が尽きるまで首相の座に居座るつもりらしいと、その狸っぷりを笑うしか無かった。

今後は、原発周囲を深く掘って壁を埋め込んで地下水脈を遮断した後、建屋を石棺で覆うくらししか打つ手が無いだろう。
原発敷地内外には、核廃棄物はもとより、汚染地域から剥がした大量の汚染土や汚染物質が集められ、これら猛烈に汚染された我らが飽食の負の遺産を、私達の子孫が永久に管理して行かなければならないだろう。


子供たちには、本当に本当に申し訳なく思う。

どこぞの政治家が、一連の脱原発運動は、集団ヒステリーだと発言したと聞いた。
一県丸ごとどころか、国土の数分の一が壊滅するほどの惨劇への当然の反応を、ヒステリーだと切って捨ててしまうこの神経はいったい何に由来するものなのか。

無知なのか阿呆なのか、それとも巨悪に操られる単なるスピーカーなのか。

今は未来が来て欲しくない。
分かりきった惨劇の結果など見たくないからだ。