大衆演劇梅南座・嵐瞳劇6/22芝居感想 | BOOのなみはや国風土記

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第2部お芝居は、仲乗り新三。

 鵜沼一家の三太郎は親分のの用事で旅に。その隙を狙って三太郎の妻おみよを手籠めにする鉄五郎親分。手籠めにされたお美代は川に身を投げて死のうとしたところ旅から帰って来た三太郎に救われる。「なぁに、きちげぇの犬にでも噛まれたと思えば済むことだ。」親分の元に行き、堅気になると言って盃を水にしてもらう。もうあかの他人だということで鉄五郎親分の額を割って木曽街道に旅立って行った。気が済まない鉄五郎は旅人仲乗りの新三を使い三太郎抹殺とおみよを奪うことに。

 街道の途中で三太郎を呼び止める声が。新三だった。間男成敗だと言われ斬りつけられる。応戦するが刺されてしまった。「待ってくれおれの話を聞いてくれ。」ことの仔細を話した。騙されたことに気付く新三。そんな新三におみよに金を届けてくれと頼む。十曲峠のおすえ茶屋にいるという。新三の実家だった。「もうやくざ物とは夫婦にならず、小商いでも開いてくれ。鬢に白髪の生えるまで長生きしてくれ。」と言づけて息を引き取った。

 家につくが入りずらい新三。だが妹お清に見つかり母と逢えたが敷居を跨がしてもらえない。「お前は6年前に何をした。やくざになると言って村の金を持って逃げた。それを苦にお父っぁんは首つり自殺。日は夫婦にと誓ったお小夜は、弁償するために区外に身を落としてくれた。それを聞いた新三はいったん家を離れようとするが用事を思い出し「そこに三太郎さんの女房でお美代さんがいるだろう。三太郎さんから言付かって来た。」そう言われると合わせるわけにはいかないので店の外で合わせることに。新三は金を渡し三太郎が死んだことを伝え、遺髪を渡した。「この便漬け油のにおいは間違いなくあの人です。」泣き崩れるおみよ。「手をかけたのはあっしです。一宿一飯の恩義で斬りました。世話になったところが悪かった。敵は目の前だ。討っておくんなせぇ。」とどすを差し出す。「討ちますとも。」どすを受け取り斬りかかろうとした瞬間、母親が止めに入る。「ここにいる馬鹿は私の息子です。縁は斬りましたが我が腹痛めて産んだ子。目の前で殺されるのはしのびます。どこぞに連れて行って突くなり刺すなりしてください。」と涙ながらに訴える。「お母かさんはこう入ってますが兄さんの事を1日たりとも忘れたことはないんです。」戸惑うおみよに「こうなれば命を預けさせてください。鵜沼の宿に戻りてつっごろうを斬ってきます。」そう言っているうちに一味がのこのこやって来た。瞬く間に切り伏せた新三は再度どすをおみよに差し出す。「あなたの事はもう恨みません。あなたに託を頼んだってことはあの人もあなたの事は恨んでないでしょうから。」旅立つ時が来た。「お母かさん、何年かかっても堅気の姿になって戻ってきます。」そう言って新三は旅立つのであった。

 上は他劇団のをコピぺ。相違点がかなりあった。序幕はなし。新三の家から始まる。
①新三は旅人ではなく鉄五郎の子分で結婚している。しかも女房まで手籠。
②鉄五郎とやり合うが、その場を切り抜け十曲峠の自分の実家に。
③母親は締め出さない。優しいまま。三太郎の嫁も最初から許してる。

 座長から芝居の説明受けるまでわからんかったのが。実は言うと序幕をすっ飛ばしているので何で妻を十曲峠にいるかの説明もなし。これはながいこと芝居を見てる弊害が出た。話覚えてるから説明なしでもいけた。やはり説明セリフを三太郎に言わすべき。だいぶ話を端折って膜も4・5景削ったみたいやが、説明セリフを入れるだけでだいぶ変わる。

ほんじゃ