大衆演劇鈴成り座・劇団新12/3 | BOOのなみはや国風土記

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 第2部お芝居は、猫とネズミ。

 ネズミは盗人。居酒屋で博打にふけっていると、旧著の中の猫が。猫が用心棒している一家の博打場を荒らして逃げた。それを怒って追いかけてきたのだった。上手く口で丸め込めその場を出ていく。

 道すがら、泥棒と追われていた少年を助けた。目明しの父親が3か月帰ってきていないらしい。ネズミは金を与え盗みをしないように諭す。少年は弥吉と言い、父親の名は弥之助。父親を探してやると言って別れた。

 さっきの居酒屋で飯を食っている猫。そこに目明しの文三と大和屋の清六が悪巧み。大坂から帰ってくる兄を殺し、兄の娘と仲の良いネズミと言う男に罪を擦り付けるという。猫hがしっかり聞いていた。

 夜道で襲われるネズミ。地下牢に放り込まれた。先客が居て名前を聞いたら弥之助。息子の事を話し、何とか逃げようと算段する。街道筋では大和屋が襲われたところをネコが助けた。手下にネズミのところに案内させる。

 ネズミを助けに来た猫。事の仔細を話し大和屋で待ち伏せすることに。

 大和屋に戻って来た文三と清六。閉じ込めたはずのネズミと弥之助、殺したはずの兄が居てびっくり。きっちり仕返しされた。

 街にいられなくなったんで旅に出るというネズミ。ついていくという猫。そこに弥吉と弥之助が見送りに来た。「おじちゃんみたいな人間になるよ。」「ちゃんが困るよな。」そこに目明しが。逃げrながら、「おいらは盗人だ。」

 細かく場面を変え映画みたいな構成。時系列が掴みにくかった。それと粗筋みたいに話がぶつ切り。話のブリッジ部分(話と話のつなぎの部分)が弱い。初幕が盗人のシーンが始まり、次にやまとやで兄が帰ってくるとの手紙のシーン。次にネズミの居酒屋のシーン。大和屋のシーンと居酒屋のシーンを入れ替えた方がすっきりとする。起承転結の起の部分が多すぎる。アメリカ映画の主流は起転結や。導入部分が多すぎて話の盛り上がりが遅く芝居に入り込みにくかった。冒頭のおこもを身代わりにして役人から逃げるのは良かったんやが。ただ、座長のちゃらんぽらんでさわやかなネズミは良かった。オリジナルの実験的な芝居なので四球位。正直遊侠三代がよかったんで期待しすぎた。

 今日は知らない曲が結構かかったが曲に違和感はない。非常に暗い演歌が少なく、J-POPやら、歌謡曲が多かった。わしが見た関東の劇団の中では非常に関西寄りな選曲や。本当に違和感はない。群舞も多くバラエティーの飛んだ構成。舞踊ショーは合格点をやれる。芝居はもう少し見て見んと分らん。今日の芝居はもろ関東風の悪いところが出ていたと思う。悪い所と言うか大阪の客層に受けへんと言うか。ここも土日は昼夜外題替えするつもりみたいや。最近大阪乗るのも大変やな。

 ひつつく源を言わせてもらうなら、休憩時間が長い。ミニショー、口上挨拶終わりは10分で終わらした方がええ。大坂の客はいらち(ちょっと違うけどせっかち)が多いから。

 ゲスト9日荒城勘太郎、荒城月太郎他2名。

ほんじゃ