No.10 立場が人を育てる | やまじゅんのブログ

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豊田市高丘新町で自動車鈑金塗装をやってまぁ~す。
キズ・ヘコミや事故修理はもちろん
古いアメ車のレストアやカスタムをやってます。

今日は Yo-ichi が早出・残業をしてくれた。


強制ではない。自主的にだ。



短納期で、しかもエンドユーザー様の仕事を


「まだ無理かな?」とは思いながらも任せてみた。



月曜日:バラシ~下地

火曜日:足付け~塗装

水曜日:仕上げ~納車


という段取りだ。



月曜


下地が終わらない。


(やはりまだ無理だったか…)


残業してもらっても間に合いそうにない。。。


(僕が残業して終わらせて帰ろう)


そう思っていたら、


Yo-ichi 「明日朝、早く来てやっていいですか?」


うれしい一言だった。


が、


僕 「そんなん、俺も早よ来なかんがぁ!」


(いじわるではない。彼の想いの強さを試してみた)


Yo-ichi 「カギください。ひとりで朝来ます。」


(うぉっ!)


火曜の午前中に下地が終われば、

なんとか間に合う。


そのことを伝え、彼の想いに託してみた。



火曜


Yo-ichi はいつもより1時間半早くきた


約束通りちゃんと来た



昼休みも返上し、なんとか下地を終わらせた。


このあと


焼付強制乾燥

 ↓

足付け

 ↓

マスキング

 ↓

塗装

 ↓

焼付強制乾燥


(ビミョ~だな・・・)


今日どうしても塗装を終わらせなければ

明日の納車に間に合わない。


しかし、彼の情熱に水を差すようなことはしたくない


任せた。



結果。


マスキングが終わったのが19:00。。。




彼は残業して塗装していくと言った


が、ここまでだ。


「塗装はいいよ。俺がやって帰る。」



彼は不貞腐れた


「せっかくここまでやったのにっ!」


という想いからなのだろう。



やらせてあげたい気持ちでいっぱいだったが、


このあとの塗装の失敗は致命的だ。


納期に間に合わくなり、お客様に迷惑をかけることになる。



塗装はとても繊細な作業だ。



今の彼は時間に追われ、平常心ではない。


朝早くから休憩も取らず、疲れている。



失敗は目に見えている。



それをちゃんと伝え、帰らした。


(ちょっとは納得してくれたかな?)



塗装はバッチリやっといたで。





彼は責任感が強い


職人のプライドというべきだろうか。


すでにそれを持ち合わせている。



立場が人を育てるというが、


短納期でエンドユーザー様の仕事を


任せられたということを、


彼はしっかりと理解している


育つところまで任せ切れなかったが。


まぁ、次回だな。


Junkey も、彼を手伝い残業してくれた。



二人ともありがとう。


二人の成長が本当に楽しみだ。


二人ともいい職人になる。


二人の将来は明るいっ!!


そして hand shapes の将来を担う


二人に感謝!!!