きみのこと | 車椅子のきみと、てくてく、わくわく。



愛しています。


透き通った目、高い鼻、きゅっと上がった口角。




細い腕、曲がった背骨。
その曲線が美しくて。


寝た時にできる背中の凹んだところ。
腕を入れるとほっとする。


全力で抱きしめてくれると、微かに感じる腕の力。目をつむって感じています。


すべてが愛おしくて、たまらないのです。


私のいる場所。


私が私であれる場所。


それはきみのとなり。


身体も大きく違えば、ライフスタイルもまた違う。

戸惑いがなかったわけではなくて。

ここまでもたくさんの話し合いを重ねてきました。



ハード面が整ったから、一緒に生きていく、

のではなく、

一緒に生きていく、と決めたからそこにある壁を一緒に越えていくだけなのです。



それは君もきっと同じ気持ちでしょう。

私と生きることを選んでくれてありがとう。




自分の中にぼんやりとあった愛するということ。

それはこういうことなのかな、と確信に変わりつつあります。




折れてしまいそうな手を優しく握りながら思います。

少しでもこんな時間が長く、永く続きますように、と。




会っている時間はあっという間にすぎて


会えない時間はあまりにも長すぎて


ときどき泣いてしまうけれど、
  

心の奥底では知っています。
  


こんなにも愛する人がいるということ。

こんなにも幸せな寂しさを知れた喜び。




ただただ、ありがとう。


これからも、共に生きていこう。




愛するきみへ。