1.41歳、男
2.右上肢が痛い
3.右利き
4.14年前に親指と人差し指の間にガラス管を刺し、動脈損傷を生じた。
8年ほど前、仕事中に右手首を痛めたが、この時は腱鞘炎の診断であった。
7年ほど前から、首肩周囲炎(五十肩の診断)が始まった。指のしびれ等は「頸椎からきている。」と言われ続けた。
2年ほど前から、息苦しさを感じ始めた(内科にて異常はみられなかった)。
1年3ヶ月前、TFCC損傷の診断。
1年2ヶ月前、14年前の患部の瘢痕を切除した際にガラス片(粉々で多数)が取り出された。
1年1ヶ月前、右橈骨神経麻痺の診断。
10ヶ月前、CRPSの疑い。
4ヶ月前、手関節炎の診断。
現在、首肩は楽になりつつも、手の機能は低下してから回復していない。
5.二つあります。
14年前のガラス管を刺したことに起因する、親指と人差し指間にわたるCRPSの症状。
親指の付け根(人差し指側)には、手術後の傷跡が拘縮してきている(1cm角ぐらい)。
親指人差し指間を大きく開いた時、拘縮があることで、親指が掌側に引っ張られている。
TFCC損傷と、豆状骨三角骨周辺に起因した痛み。
手関節の背屈に若干可動域低下(他動にて)が見られる。
豆状骨が痛む為、手を着けない。
結果、首肩の痛みに繋がっているのではないか?
6.Aクリニックにて首の牽引を中心とした治療(2~3年)。
Bペインクリニック(首肩周囲炎に対して星状神経節ブロック、トリガーポイント)(2~3年)。
C病院 手の外科(TFCC 保存療法・痛みどめ2回、手関節炎 保存療法)
C病院 形成外科(瘢痕除去手術、CRPS リリカ投薬)
Aペインクリニック(CRPSに対して星状神経節ブロック、リリカ投薬)
7.医薬品製造業の機械オペレーター
機械の分解・洗浄、部屋の清掃、資材準備等、手を頻繁に使います。
8.無し
相談メールの書式
手関節炎が悪化した為、3ヶ月休職という形を取り安静にしてましたが、3ヶ月経って手は未だ着いていません。手首での主治医からは、できることはなく症状固定に近い状態でもある為、職場復帰を強く言われました。CRPSについては、リリカを朝食後300mg夕食後225mg飲むことで、痛みは落ち着いています。セカンドオピニオンを考えているのですが、小指側の手関節(特に豆状骨周辺)に詳しく、神経障害にも精通していらっしゃる先生をご存知でしたら、紹介して頂きたい所存です。難しい症例だとは理解しているつもりですが、もう痛みに負けそうなので、メールさせて頂きました。力をお貸頂ければ幸いです。
メール拝見しました。
手関節尺側(小指側)の疼痛につきましてはTFCC損傷について精査された方がいいかと思います。CRPSといわれてしまうと基本的に手術できないのでリハビリテーションとステロイドの注射が治療の主体になります。場合によっては麻酔科のペインクリニックを受診されてもいいかもしれません。母指、示指間の症状につきましてはリリカで治まっているのでしたらとりあえずそれで様子を見られていいかと思います。
手の外科病院一覧を貼っておきます。参考にしてみてください。(これ重要⇒手の外科専門の医師の診察を受けないと意味はありません)