相談 | Web手外科研究所

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「手の外科無料相談所」で相談を受けたメールとその返事を患者さんの氏名を匿名にする等一部改変して掲載しています。どなたでも読者登録O.K.

 はじめまして。ホームページを拝見してメールさせていただきました。私の母のことをご相談させてください。母は48歳になります。右利きで3,4年前に右手小指の第一関節が痛くなり近くの病院にかかりました。レントゲンを撮り、「使い痛みで治らない。なるべく使わないことが一番。」と診断されました。この時、薬などは処方されていません。それきり病院には行かず、節は腫れたまま痛かったり治まったりを繰り返していたようです。そのうち左手小指も痛くなり、順番に全ての指の第一関節が痛むようになりました。一か月程前、痛みが続くようになったので、前回とは違う病院にかかりました。診断は「へバーデン結節」で治らないと言われました。ロキソニンゲルを処方されました。母は事務職でパソコンを使うことが多いです。事故や怪我などはありません。スポーツもしておらず、たまに車の運転をするくらいです。一昨日から、左人差し指の第二関節が痛くなりました。エレベータのボタンを押すのも痛く、人差し指では押せないそうです。今まで第二関節が痛くなったことはないので心配です。ご回答、宜しくお願い致します。

 メール拝見しました。
 DIP関節(第一関節、爪の付け根)の痛みはヘバーデン結節で示指PIP関節(第二関節)の痛みはブシャール結節の可能性が考えられます。いずれも消炎鎮痛剤(痛み止め)や湿布(貼り薬)や塗り薬で対応するぐらいがメインの治療になります。最近ではエクオールの服用で治療効果があると言われています。注射が非常に痛いのですがステロイドの注射を受けられる方法もあります。ヘバーデン結節に関しましてはどうしてもの場合は関節固定術や関節形成術等の選択肢があります。整形外科の中でも手の外科が専門の医師の診察を受けられる方法もありますがあまり良い治療はでてこない可能性も低くないです。
 手の外科病院一覧を貼っておきます。参考にしてみてください。(これ重要⇒手の外科専門の医師の診察を受けないと意味はありません)