相談(槌指) | Web手外科研究所

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「手の外科無料相談所」で相談を受けたメールとその返事を患者さんの氏名を匿名にする等一部改変して掲載しています。どなたでも読者登録O.K.

 はじめまして、相談に乗ってくださるとの事で宜しくお願いします。経緯と相談内容を下記します。
年齢:47歳 性別:男性
経緯
①二ヶ月前、軟式野球の試合中にボールが右手中指へ当り、翌日、個人病院へ行きレントゲン撮影の結果、骨折が確認され『マレットフィンガー』と診断されました。
②その病院より総合病院を紹介され、二週間後に手術を受けました。
・手術内容:φ1程度のピン2本を挿入し骨折箇所を固定。
③手術後10日毎にレントゲン撮影と指の消毒を行う。
④手術より1ヶ月後にピン2本をラジオペンチで抜きその日は帰宅。
⑤それより10日後、レントゲン撮影したら、骨が付いていない事が判明。その日、指を真直ぐにする為の固定金具を装着。
「このまま骨は付く事は出来ないが痛みがなければこのままとするか、再手術(切開)を行うか」と言っていました。再手術は大変ですがと付け加えていました。
⑥医者はしばらく様子を見るとの事で、3週間後に再検診する事となった。
・再来週がその検診日となっています。

相談内容
①このまま放置し痛みがなければこのままとするか、再手術(切開)をし確実?に骨を繋げる手術を受けるかを悩んでいます。
②このまま放置した際のリスクを教えてください。
・出来れば野球(草野球)を続けたいので、骨折したままボールを投げる事ができるかも教えてください。
③再手術(切開)を受けた際の成功の確率とそのリスクについても教えてください。
・同じ病院でも、切開手術であれば骨を繋げる事は問題ないのかも教えてください。
④再手術を受けるデメリットがないのであれば、手術を受けたいのですが
・同じ病院(担当医)での手術に不安がり良い病院があれば紹介頂けたら幸いです。
⑤次回検診日にどのような事を医師に聞き最終判断すれば良いかのアドバイスもお願します。
長々と記載させて頂きましたが、これから先の生活の不便さを考えると不安がありますのでどうぞ宜しくお願いします。

 メール拝見しました。
 槌指の術後についてですが、保存的治療(手術をしない治療法)でDIP関節(第一関節、爪の付け根)の伸展が十分できるようになればそれでいいですし、出来なければ手術を検討することになります。
①上記
DIP関節(第一関節、爪の付け根)が伸展できない状態になる以上のことはありません。
③④再手術の危険性はほとんどありませんが、どのぐらい改善できるかが一番心配です。整形外科の中でも手の外科が専門の医師でないと難しい手術だと思います。
⑤治っていればそれでいいですし、治っていなければ整形外科の中でも手の外科が専門の医師の治療を受けられた方がいいかと思います。
 手の外科病院一覧を貼っておきます。参考にしてみてください。(これ重要⇒手の外科専門の医師の診察を受けないと意味はありません)