はじめまして
先日、事故により尺骨神経を切断してしまい、手術を受けた者です。患部は、右手(利き腕)上腕部下部(二の腕の下の方と言ったら良いのでしょうか)。 当方、45歳/男性/会社員です。この症例について、セカンドオピニオンを探していたところ、御サイトにたどり着き、相談をしてみようと文をしたためた次第です。ご面倒おかけしますが、ご回答いただけると誠に助かります。
【経過について】
一ヶ月前、午後3時頃 自宅にてガラスに肘から突っ込み、上腕部下部を縦 15cm、横5cmほどの深い傷を負う。出血多量にて慌てた家内が救急車を呼ぶ。同日午後3時30分頃、病院の救命科に搬送される。救命科に運ばれた理由は、動脈切断を疑った救急隊員の判断。幸い実際には、損傷は静脈のみで動脈は無事。ただし尺骨神経も切断していた模様。同日 午後10時頃手術開始。オペまで時間が空いたのは他の重篤急患を優先せざるを得なかったため。「(腕の?)専門の病 院に搬送すべきか考えたが、単純な切断なので、どこでオペしても変わらないだろう」という担当医師(?)の判断で、そのまま病院救命科で術式を行う(全身麻酔)。
手術翌日、午前1時頃、手術完了。シーネで右腕を折り曲げた形で固定される。せっかくつないだ神経が、また切れないようにするため、と説明を受ける。疼痛としびれを常時感じる。
術後10日、ヘモグロビンの数値が順調に戻っているため退院。シーネはそのまま。時折、右腕に電気が走ったような感覚がある。
術後二週間、職場に復帰。主に左手でデスクワーク。
術後15日、抜糸。シーネはそのまま。
術後三週間、シーネをはずす。担当医より、もう普通に動かしても構わない旨、リハビリはなかなか予約がとれなかったが術後四週間から始める予定なので来院してほしい旨、などの説明を受ける(現在)。
【現在の症状について】
・薬指の半分から小指にかけて、感覚がない。また、血液は通っているようだが体温を感じない。
・傷口から下腕側部、手のひらの小指側にかけて感覚なし。
・ただし、上記の箇所に疼くようなしびれを時折感じる(睡眠の妨げになるときがある)。
・完全に動かないのは、小指の第一関節のみ。他は(トリックかもしれないが)とりあえず動く。
・また、尺骨神経が司る筋肉がこわばっているためか、手にあまり力が入らない(未開封のペットボトルのキャップもあけられない程度)。
・シーネを外したばかりのせいか、肘の裏側が突っ張る感じがして腕をしっかりのばせない。
・右腕の患部より先が、むくみもしくは腫れている状態。
【ご相談/質問について】
さて、私自身、今回の怪我ははじめてのケースで、あまり情報を持っていない状態です。担当医の方には信頼を寄せておりますが、なにぶん救急の外科医であること、神経の専門医ではないこと、などが不安の要因でもあります。神経の回復の可能性を高めるためにも、念には念を入れてという気持ちです。神経質すぎるキライもありますが、つないでもらった神経がすでに外れてしまっていやしないか等と不安になっています。その点を踏まえ質問させていただけると助かります。もし見当違いな質問内容であったらお許しください。
・手術で物理的に切断した神経をつなげてもらったわけですが、これをCTスキャンなどの何らかの撮影法で確認する手段はあるのでしょうか? 担当医は「経過で判断するのみ」と仰っていますが。
・もし、再度切断した状態だとしたら、もう一度つなぎなおす手術は可能なのでしょうか?
・また、神経は1日1ミリ前後の回復とのことですが、術後3週間 たった今、回復の兆しを皮膚の感覚マップなどで確認するには時期尚早なのでしょうか?(回復の兆しが見えれば、上記2つの質問は 必要なくなるわけですが・・・)
・経過や症状から、現在の状況は良好もしくは真っ当と捉えられるものでしょうか?(情報が不足しているようでしたら、何なりとお 伝えください)
・もしセカンドオピニオンをおすすめされるのであれば、良い医院 をご紹介くださいませんでしょうか?
以上が質問/ご相談の内容となります。まったくお手間おかけして申し訳ございませんが、お返事いただければ幸いです。よろしくお願い申し上げます。
メール拝見しました。
尺骨神経損傷の治療についてですが、術後三週間では回復は実感することはありえませんので神経がつながっているかどうかを知覚等で診断する方法はありません。CTやMRIでも診断は困難です。尺骨神経損傷の場合は上腕部の損傷の場合は誰が手術しても成績が良くありませんので術者の技量はある意味あまり関係ないと思います。損傷した神経がいくらかでも回復すればよしとして将来的には再建術を含めた手術を検討することになると思います。仮に縫合した神経が現在つながっていなかったとして今からもう一度完璧な手術を行ったとしても抹消部の神経の変性が始まっており、抹消まで神経が回復するころには変性が進んでいますのであまり回復は望めないと思います。受傷時の手術が完璧であったとしても尺骨神経支配の筋肉は手内筋等抹消のものが多く、そこまで回復するころには筋肉の萎縮や神経の変性が進んでおり、結果が良くないことが多いです。現在出来ることはリハビリテーションをしっかり行って筋肉の萎縮を減らし、関節の拘縮を防ぐぐらいです。ビタミンBを服用されると少しは神経の回復が促進されるかと思います。ですので神経の回復はあきらめてもらって(いくらかでも回復すればラッキーぐらいの感覚です)今後尺骨神経損傷の機能回復の手術を将来的に受けることを視野に入れて整形外科の中でも手の外科が専門の医師の診察と治療を受けられるといいかと思います。
手の外科病院一覧を貼っておきます。参考にしてみてください。(これ重要⇒手の外科専門の医師の診察を受けないと意味はありません)