相談(槌指) | Web手外科研究所

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「手の外科無料相談所」で相談を受けたメールとその返事を患者さんの氏名を匿名にする等一部改変して掲載しています。どなたでも読者登録O.K.

はじめまして。38歳男性です。マレットフィンガーの治療について、先生にご意見をお聞きしたくメールさせていただいています。5週間前にバスケットボールをしていて、左手の薬指(指先に近い方の関節)を突いて骨性マレットになりました。病院へ行き、先生に骨の位置を整えてもらい(指を持ってひっぱったりしました)、支え(アルミ製のもの)をつけて包帯を巻いています。(現在約5週間が経過しました。)先週再度レントゲンをとったところ横からのレントゲンは骨がくっついているように見えるのですが、斜めからのものは段差が見えるような形になっていました。先生からは6週間がすぎたら、今度はマレットフィンガー専用の器具をつけてさらに6週間固定といわれています。(リハビリ中にまたマレットフィンガーになったらいけないので、ということでした)ネットで骨性のマレットになったひとのブログをみると6~8週の固定で完了、それからリハビリされている方が多いようです。このような症状の場合、
・わざわざ更に専用の器具をつける必要があるのでしょうか? 骨の位置はもう動かないでしょうからいまから専用器具にしてなにが改善されるのかを疑問に思っています。
・また、さらに6週間固定することに意味があるのか? 骨のくっつきが更に良くなるのでしょうか?
・骨性マレットということは、靭帯はきれていないと思うのですが、骨と靭帯が両方に損傷をうけることもあるのでしょうか?
と疑問をもったため、相談させていただいています。お時間のあるときにでも、ご意見を聞かせていただけるとありがたく思います。
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このような手の整形外科の相談に乗っていただける先生がいらっしゃるのに驚いています。ぜひ今後もがんばってください。

 メール拝見しました。
 槌指の治療についてですが、骨片の大きさにもよりますが、骨性の槌指の場合は手術を行うことが多いです。外固定で治療するケースでは通常六週間固定することになっていますが、それでも固定が不十分なことも少なくなく、固定期間が八週間から九週間程度になることも多いです。固定器具を変えたから骨の形がかわるとは考えにくいですが、それまでの外固定でDIP関節(第一関節、爪の付け根)の伸展位が不十分にしか保てなかったので固定具をかえた可能性はあります。DIP関節(第一関節、爪の付け根)の伸展が自力でしっかり出来れば更なる固定の必要性は少ないですが、DIP関節(第一関節、爪の付け根)の伸展が不十分ならば更なる固定は必要です。骨折と伸筋腱の両方が損傷するケースは考えられないことはありませんが極めてまれです。
 手の外科病院一覧を貼っておきます。参考にしてみてください。(これ重要⇒手の外科専門の医師の診察を受けないと意味はありません)