「森の死神」の続編。主人公は全身麻痺で盲唖の女。舞台は障害者の施設。正体不明の人物が彼女を襲う。猟奇的に殺される犠牲者たち。(∪^ω^)わんわんお! [?]
エリーズ・アンドリオリ:全身麻痺の女性
イヴェット・ホルジンスキー:エリーズの介護人
フランシーヌ・アチュウェル:CLMPAHの所長
ヤン:同訓練士
ユゴー:同
マルチーヌ・パスクワリ:同
レイモン夫人:同コック
マガリ:CLMPAHの患者, 知的発達障害
レオナール・ド・カンセー:同, 運動機能障害, 天文学者
クリスチャン・ルノワ:同, 反響言語症
レティシア・カステリ:同, 下半身不随
ジャン=クロード:同, 進行性の麻痺, ビデオカメラをいつも肩に担いでいる
ベルナール:同, ガンザー症候群, 強迫神経症
エミリー・ドマング:同, ダウン症候群
クララ・リナルディ:同, フェニルケトン尿症
ジュスチーヌ・ロンバール:同, 盲目
フェルナン・アンドリオリ:エリーズの叔父
マリオン・エヌカン:ホームレスの女性
ソニア・オヴァール:“ムーンウォーク”のホステス
タンタン:ソニアの飼い犬
ヴェロニク・ガンス:スキーのインストラクター
エルヴェ・ペイヨ:同
クラリー:羊飼い, フェルナンの幼馴染
D・ヴォール:謎の男
B.A.:作家
フィリップ・ロリユー:憲兵隊上級曹長
シュナベル:ロリユーの部下
メルカンティ:同
モレル:同
デュピュイ:同
爆弾テロに巻き込まれ、目も見えず口も利けなくなった全身麻痺の女性、エリーズ・アンドリオリの身に襲い掛かった恐ろしい事件ももう過去の話。しかしその事件の中で彼女は左腕を動かせるようになっただけではなく、その体験談が作家B.A.の手により本となったことで、ちょっとした収入も得た。そして彼女は一躍有名人となっていた。
有名人なのだからファンレターが送られてくるのも当然だったが、B.A.から転送されてきたファックスの内容を知ったエリーズは大いに困惑した。
「親愛なるアンドリオリさん。あんたは天使だ。俺には抑えきれない。天使を見た途端、俺の中のすべての悪魔が目を覚ます。敬具。D・ヴォール」
雪山にある叔父の別荘に滞在し始めたエリーズは、見知らぬ人物から贈り物を手渡された。それは肉屋の宣伝シールが付いているステーキ肉だった。エリーズとその介護人イヴェットは、さほど疑うこともなくそれを食べた。しかしその翌日、再び同じような肉の贈り物を受け取ったエリーズは、それを分析してもらうことにした。するとそれは、近所の殺人事件の被害者の肉と判明した。
そしてさらに新たな死体が作られ、その両目を贈られたエリーズは、もはやイヴェットと二人きりの山荘に滞在するのは危険と判断し、二人揃って“CLMPAH(成年障害者山岳レジャーセンター)”の施設へと移ることにした。
しかしエリーズに付き纏う正体不明の男――D・ヴォール――は巧妙に姿を隠し、執拗に彼女を付け狙うのだった。
※以下すべて反転表示。ネタバレ注意。
介護人イヴェットは彼女の介護対象が決して命を狙われていないという、己の信念を貫くことに心血を注ぎ、周囲の者たちは襲撃者のために自然な動作で標的から目を背ける。そして標的たるエリーズは健気にその心遣いに応え、可能な限りその台本通りの演技を心懸ける。
そんな序盤に半ばうんざりしつつも、本格推理ものっぽい気配が漂い始めた中盤で盛り返す。しかし終盤で超展開。いったいこれをどう捉えたらいいのか困惑しつつ物語は終わる。
いやー、これは僕には合わないわw ストーリーテリングの力のある作家だから、それなりに読ませてくれるけど、読み終わった後のガッカリ感たるやもう。なんか肩透かし喰らっちゃった。
介護人イヴェットの鈍さや憲兵隊長ロリユーの迂闊さ、叔父フェルナンの下半身が暴れん坊過ぎて制御不能なのは問題ではない。
主人公エリーズが危険を感じさせる偏執的なファンレターらしきものを受け取ったばかりにも関わらず、どこの誰ともわからぬ者にいきなり手渡された肉をあっさりと食べて、案の定、被害を受けたり、そんな目に遭ってなお、中身を確認できないのに贈り物を独りで開けてしまって、やっぱりひどい目に遭うのもまあいい。
しかし終盤の展開には付いて行けなかった。しかもおおまかな真相が暴かれてからが長いこと長いこと。エリーズたちがいたぶられたり脱出したりしながらの説明だから、話がなかなか進まない。
最後にバタバタと殺される者も含めると、死体は締めて20体。多けりゃいいってものじゃないw
登場人物である作家B.A.はもちろん本作の著者ブリジット・オベールを意図したものであろう。ネタが思い浮かばずに、切羽詰まって自分が持ち出したアイデアがこの連続殺人事件の一因になっているというのに、その作者たるB.A.はそんなことは大して気にしない。そんなことよりも、親しい者を亡くし、ズタボロになりながら危機を脱したばかりのエリーズに対し、良いネタができたとばかりにさっそくその体験記を渡してもらうほうが大事なのだ。その姿は作家のステレオタイプのパロディか、あるいは彼女はそれに近い心境を実際に経験したのだろうかw
[プロローグ] 体験談が作家B.A.の手により「森の死神」として出版され、エリーズは有名になっていた。D・ヴォールと名乗る人物から、彼女を天使として崇める奇妙なファンレターが届く。エリーズは雪山の別荘へと行くことになっている。
[1] エリーズ、ゲレンデに到着。エリーズの叔父フェルナンが多額の寄付をしている“CLMPAH(成年障害者山岳レジャーセンター)”の所長フランシーヌと知り合う。謎の人物から贈り物を渡される。中身は肉屋の宣伝シールが付いているステーキ肉。エリーズとイヴェット、それを食べる。謎の人物からの電話。エリーズに天使と呼びかけ、肉は美味しかったかと尋ねる。
[2] 肉屋はエリーズに贈り物は渡していない。この付近のアントルヴォーでは漂白剤を口の中に流し込まれ殺された、十字架に磔にされた身元不明の全裸の女の死体が発見されたばかり。エリーズ、CLMPAHの施設を訪問した後、帰宅。エリーズ、部屋で独りになる。窓の外に誰かがいる。またもや肉を渡される。肉の分析を憲兵に依頼。
[3] エリーズ、センターへ。エリーズへの贈り物は、アントルヴォーの女の死体の肉と判明。その女はエリーズに似ている。謎の人物からエリーズに電話。贈り物のことに触れる。
[4] 別荘にて。窓の外から雀の死骸が投げ入れられる。ヤン、訪問。ソニアもやって来て、ヤンとちょっとした口論。ソニアはアントルヴォーの殺人事件について何か知っているらしい。
[5] 電話が鳴り、この別荘の持ち主であるフェルナンの声が吹き込まれた留守録応答メッセージが流れる。電話の向こうではソニアが襲われている様子。しかしエリーズにはどうすることもできない。イヴェットが電話に出たときにはもうソニアは瀕死の状態。犬は逃したと告げて、沈黙。電話が切れる。連絡を受けた憲兵が発見したときには、彼女はもう死んでいた。ソニアの名付け親はフェルナン。誰かが贈り物を郵便受けに入れ、去って行く。中身は木箱に入った目玉。ソニアのものと見られる。
[6] 二人きりは危険ということで、エリーズとイヴェットはセンターに滞在することに。アントルヴォーの被害者はマリオン。殺人者らしき謎の男がエリーズに接触。胡椒の匂い。ナイフを持っている。間一髪、ソニアの飼い犬だったタンタンが現れ、そのおかげで謎の男は逃亡。タンタンはエリーズに懐き、ひとまずセンターで飼われることに。マガリ、エリーズに贈り物をした男がテレビに映っていると言う。スキー競技の観客の中にいたらしい。エリーズは謎の男をD・ヴォールと確信している。
[7] マガリが見たのは赤いスキーウェアを着た男。特定は困難。エリーズの部屋でマガリが首を吊って死んでいる。
[8] エリーズ、ヴォールが胡椒の匂いを振り撒いていたのは、犬の嗅覚を混乱させるためではないかと思い当たる。もしそうなら彼はセンター内部の者なのでは。ヴェロニクはかつて麻薬治療で入院していた。その入院中の病院にソニアは友人を訪ねていた。ジュスチーヌは“プシゴチック”というアート系の雑誌に実験芸術についての記事を書いたことがる。窓の外かららしきヴォールの声。エリーズはダーツの矢で射られる。近くにイヴェットとジュスチーヌがいたが、エリーズが流血するまで気づかなかった。ヴォールはいつも隙を窺っているらしい。
[9] エリーズ、口笛を聴く。その人物は喫煙者。マリオンとヴェロニクは同時期に同じ病院に入院していた。ソニアは従姉妹だというマリオンに定期的に会いに来ていた。ヤンは同時期にそこで研修していた。エリーズとマリオンとソニアの容姿は似ている。ジュスチーヌが誰かに電話。相手はフェルナン。二人は親密な関係。
[10] エレベーター内に首を刎ねられたヴェロニクの死体。ポケットの中にシガレット・ケース。自分がフェルナンから貰った物だとジュスチーヌは言う。ヴェロニクが盗んだらしい。クリスチャンの部屋から凶器が見つかる。マルチーヌは彼のアリバイを証言。憲兵たちの車のタイヤがすべてパンクさせられている。
[11] クララはエレベーター内でヴェロニカの首を持ったケープを纏った人物を目撃していた。ジュスチーヌを中心とした交霊会。子供の声。「死ぬうう。みんな死ぬうう!」 爆弾が炸裂。部屋の中は滅茶苦茶で負傷者多数。暖炉に隠れていた覆面の人物が爆弾を投げ込んだとレオナールは言う。ちょうどフェルナンが到着。暖炉の煙突を抜けた屋根の上に足跡。シガレット・ケースがジュスチーヌの所持品だったというのは嘘臭い。
[12] エリーズの横にジターヌ煙草の匂いの人物が座る。性別不明な囁きを残してすぐに立ち去る。ジュスチーヌの部屋に彼女の知らぬ写真が貼られている。エリーズやマガリが写っている。メルカンティがエリーズに迫る。ソニアはフェルナンの実の娘。
[13] ソニアはマリオンの妹で、ともにフェルナンの娘。フェルナンはCLMPAHの創設者。そこに息子がいるらしいが、誰なのかわからない。マリオンとソニア亡き今、その男には巨額の遺産を継ぐ資格がある。メルカンティが再びエリーズに激しく迫る。間一髪、他の憲兵が現れ、エリーズは危機を脱する。停電。ジターヌ男がエリーズの車椅子を壁に寄せた。彼とマルチーヌが会話している。マルチーヌは自由に歩き回っている異常者を警戒しているが、ジターヌ男にはそれを恐れる様子はない。一人きりになったエリーズ、シュナベルの死体に触れる。他の憲兵たち数人の死体らしきものもある。瀕死のモレルも事切れた。デュピュイが銃口をエリーズのこめかみに押し付けた。
[14] 種明かし。
[15] エリーズの危機。
[エピローグ] エリーズ、貪欲な作家の餌食となる。
エリーズ・アンドリオリ:全身麻痺の女性
イヴェット・ホルジンスキー:エリーズの介護人
フランシーヌ・アチュウェル:CLMPAHの所長
ヤン:同訓練士
ユゴー:同
マルチーヌ・パスクワリ:同
レイモン夫人:同コック
マガリ:CLMPAHの患者, 知的発達障害
レオナール・ド・カンセー:同, 運動機能障害, 天文学者
クリスチャン・ルノワ:同, 反響言語症
レティシア・カステリ:同, 下半身不随
ジャン=クロード:同, 進行性の麻痺, ビデオカメラをいつも肩に担いでいる
ベルナール:同, ガンザー症候群, 強迫神経症
エミリー・ドマング:同, ダウン症候群
クララ・リナルディ:同, フェニルケトン尿症
ジュスチーヌ・ロンバール:同, 盲目
フェルナン・アンドリオリ:エリーズの叔父
マリオン・エヌカン:ホームレスの女性
ソニア・オヴァール:“ムーンウォーク”のホステス
タンタン:ソニアの飼い犬
ヴェロニク・ガンス:スキーのインストラクター
エルヴェ・ペイヨ:同
クラリー:羊飼い, フェルナンの幼馴染
D・ヴォール:謎の男
B.A.:作家
フィリップ・ロリユー:憲兵隊上級曹長
シュナベル:ロリユーの部下
メルカンティ:同
モレル:同
デュピュイ:同
爆弾テロに巻き込まれ、目も見えず口も利けなくなった全身麻痺の女性、エリーズ・アンドリオリの身に襲い掛かった恐ろしい事件ももう過去の話。しかしその事件の中で彼女は左腕を動かせるようになっただけではなく、その体験談が作家B.A.の手により本となったことで、ちょっとした収入も得た。そして彼女は一躍有名人となっていた。
有名人なのだからファンレターが送られてくるのも当然だったが、B.A.から転送されてきたファックスの内容を知ったエリーズは大いに困惑した。
「親愛なるアンドリオリさん。あんたは天使だ。俺には抑えきれない。天使を見た途端、俺の中のすべての悪魔が目を覚ます。敬具。D・ヴォール」
雪山にある叔父の別荘に滞在し始めたエリーズは、見知らぬ人物から贈り物を手渡された。それは肉屋の宣伝シールが付いているステーキ肉だった。エリーズとその介護人イヴェットは、さほど疑うこともなくそれを食べた。しかしその翌日、再び同じような肉の贈り物を受け取ったエリーズは、それを分析してもらうことにした。するとそれは、近所の殺人事件の被害者の肉と判明した。
そしてさらに新たな死体が作られ、その両目を贈られたエリーズは、もはやイヴェットと二人きりの山荘に滞在するのは危険と判断し、二人揃って“CLMPAH(成年障害者山岳レジャーセンター)”の施設へと移ることにした。
しかしエリーズに付き纏う正体不明の男――D・ヴォール――は巧妙に姿を隠し、執拗に彼女を付け狙うのだった。
※以下すべて反転表示。ネタバレ注意。
介護人イヴェットは彼女の介護対象が決して命を狙われていないという、己の信念を貫くことに心血を注ぎ、周囲の者たちは襲撃者のために自然な動作で標的から目を背ける。そして標的たるエリーズは健気にその心遣いに応え、可能な限りその台本通りの演技を心懸ける。
そんな序盤に半ばうんざりしつつも、本格推理ものっぽい気配が漂い始めた中盤で盛り返す。しかし終盤で超展開。いったいこれをどう捉えたらいいのか困惑しつつ物語は終わる。
いやー、これは僕には合わないわw ストーリーテリングの力のある作家だから、それなりに読ませてくれるけど、読み終わった後のガッカリ感たるやもう。なんか肩透かし喰らっちゃった。
介護人イヴェットの鈍さや憲兵隊長ロリユーの迂闊さ、叔父フェルナンの下半身が暴れん坊過ぎて制御不能なのは問題ではない。
主人公エリーズが危険を感じさせる偏執的なファンレターらしきものを受け取ったばかりにも関わらず、どこの誰ともわからぬ者にいきなり手渡された肉をあっさりと食べて、案の定、被害を受けたり、そんな目に遭ってなお、中身を確認できないのに贈り物を独りで開けてしまって、やっぱりひどい目に遭うのもまあいい。
しかし終盤の展開には付いて行けなかった。しかもおおまかな真相が暴かれてからが長いこと長いこと。エリーズたちがいたぶられたり脱出したりしながらの説明だから、話がなかなか進まない。
最後にバタバタと殺される者も含めると、死体は締めて20体。多けりゃいいってものじゃないw
登場人物である作家B.A.はもちろん本作の著者ブリジット・オベールを意図したものであろう。ネタが思い浮かばずに、切羽詰まって自分が持ち出したアイデアがこの連続殺人事件の一因になっているというのに、その作者たるB.A.はそんなことは大して気にしない。そんなことよりも、親しい者を亡くし、ズタボロになりながら危機を脱したばかりのエリーズに対し、良いネタができたとばかりにさっそくその体験記を渡してもらうほうが大事なのだ。その姿は作家のステレオタイプのパロディか、あるいは彼女はそれに近い心境を実際に経験したのだろうかw
[プロローグ] 体験談が作家B.A.の手により「森の死神」として出版され、エリーズは有名になっていた。D・ヴォールと名乗る人物から、彼女を天使として崇める奇妙なファンレターが届く。エリーズは雪山の別荘へと行くことになっている。
[1] エリーズ、ゲレンデに到着。エリーズの叔父フェルナンが多額の寄付をしている“CLMPAH(成年障害者山岳レジャーセンター)”の所長フランシーヌと知り合う。謎の人物から贈り物を渡される。中身は肉屋の宣伝シールが付いているステーキ肉。エリーズとイヴェット、それを食べる。謎の人物からの電話。エリーズに天使と呼びかけ、肉は美味しかったかと尋ねる。
[2] 肉屋はエリーズに贈り物は渡していない。この付近のアントルヴォーでは漂白剤を口の中に流し込まれ殺された、十字架に磔にされた身元不明の全裸の女の死体が発見されたばかり。エリーズ、CLMPAHの施設を訪問した後、帰宅。エリーズ、部屋で独りになる。窓の外に誰かがいる。またもや肉を渡される。肉の分析を憲兵に依頼。
[3] エリーズ、センターへ。エリーズへの贈り物は、アントルヴォーの女の死体の肉と判明。その女はエリーズに似ている。謎の人物からエリーズに電話。贈り物のことに触れる。
[4] 別荘にて。窓の外から雀の死骸が投げ入れられる。ヤン、訪問。ソニアもやって来て、ヤンとちょっとした口論。ソニアはアントルヴォーの殺人事件について何か知っているらしい。
[5] 電話が鳴り、この別荘の持ち主であるフェルナンの声が吹き込まれた留守録応答メッセージが流れる。電話の向こうではソニアが襲われている様子。しかしエリーズにはどうすることもできない。イヴェットが電話に出たときにはもうソニアは瀕死の状態。犬は逃したと告げて、沈黙。電話が切れる。連絡を受けた憲兵が発見したときには、彼女はもう死んでいた。ソニアの名付け親はフェルナン。誰かが贈り物を郵便受けに入れ、去って行く。中身は木箱に入った目玉。ソニアのものと見られる。
[6] 二人きりは危険ということで、エリーズとイヴェットはセンターに滞在することに。アントルヴォーの被害者はマリオン。殺人者らしき謎の男がエリーズに接触。胡椒の匂い。ナイフを持っている。間一髪、ソニアの飼い犬だったタンタンが現れ、そのおかげで謎の男は逃亡。タンタンはエリーズに懐き、ひとまずセンターで飼われることに。マガリ、エリーズに贈り物をした男がテレビに映っていると言う。スキー競技の観客の中にいたらしい。エリーズは謎の男をD・ヴォールと確信している。
[7] マガリが見たのは赤いスキーウェアを着た男。特定は困難。エリーズの部屋でマガリが首を吊って死んでいる。
[8] エリーズ、ヴォールが胡椒の匂いを振り撒いていたのは、犬の嗅覚を混乱させるためではないかと思い当たる。もしそうなら彼はセンター内部の者なのでは。ヴェロニクはかつて麻薬治療で入院していた。その入院中の病院にソニアは友人を訪ねていた。ジュスチーヌは“プシゴチック”というアート系の雑誌に実験芸術についての記事を書いたことがる。窓の外かららしきヴォールの声。エリーズはダーツの矢で射られる。近くにイヴェットとジュスチーヌがいたが、エリーズが流血するまで気づかなかった。ヴォールはいつも隙を窺っているらしい。
[9] エリーズ、口笛を聴く。その人物は喫煙者。マリオンとヴェロニクは同時期に同じ病院に入院していた。ソニアは従姉妹だというマリオンに定期的に会いに来ていた。ヤンは同時期にそこで研修していた。エリーズとマリオンとソニアの容姿は似ている。ジュスチーヌが誰かに電話。相手はフェルナン。二人は親密な関係。
[10] エレベーター内に首を刎ねられたヴェロニクの死体。ポケットの中にシガレット・ケース。自分がフェルナンから貰った物だとジュスチーヌは言う。ヴェロニクが盗んだらしい。クリスチャンの部屋から凶器が見つかる。マルチーヌは彼のアリバイを証言。憲兵たちの車のタイヤがすべてパンクさせられている。
[11] クララはエレベーター内でヴェロニカの首を持ったケープを纏った人物を目撃していた。ジュスチーヌを中心とした交霊会。子供の声。「死ぬうう。みんな死ぬうう!」 爆弾が炸裂。部屋の中は滅茶苦茶で負傷者多数。暖炉に隠れていた覆面の人物が爆弾を投げ込んだとレオナールは言う。ちょうどフェルナンが到着。暖炉の煙突を抜けた屋根の上に足跡。シガレット・ケースがジュスチーヌの所持品だったというのは嘘臭い。
[12] エリーズの横にジターヌ煙草の匂いの人物が座る。性別不明な囁きを残してすぐに立ち去る。ジュスチーヌの部屋に彼女の知らぬ写真が貼られている。エリーズやマガリが写っている。メルカンティがエリーズに迫る。ソニアはフェルナンの実の娘。
[13] ソニアはマリオンの妹で、ともにフェルナンの娘。フェルナンはCLMPAHの創設者。そこに息子がいるらしいが、誰なのかわからない。マリオンとソニア亡き今、その男には巨額の遺産を継ぐ資格がある。メルカンティが再びエリーズに激しく迫る。間一髪、他の憲兵が現れ、エリーズは危機を脱する。停電。ジターヌ男がエリーズの車椅子を壁に寄せた。彼とマルチーヌが会話している。マルチーヌは自由に歩き回っている異常者を警戒しているが、ジターヌ男にはそれを恐れる様子はない。一人きりになったエリーズ、シュナベルの死体に触れる。他の憲兵たち数人の死体らしきものもある。瀕死のモレルも事切れた。デュピュイが銃口をエリーズのこめかみに押し付けた。
[14] 種明かし。
[15] エリーズの危機。
[エピローグ] エリーズ、貪欲な作家の餌食となる。