金田一耕助シリーズの短編。紛失した被害者の外出着。寝室に置かれた死体は寝間着を着けずに半裸だった。[???]
金田一耕助:探偵
久保銀造:耕助のパトロン
磯川:警部
志賀泰三:米国で財を成した資産家, 小島の“竜宮城”の主
静子:泰三の妻
イヴォンヌ:泰三の先妻, 故人
秋:志賀家の使用人
佐川春雄:志賀家の運転手
樋上四郎:泰三の友人, イヴォンヌを殺害しての服役を終えた
村松恒:医師, 泰三の親戚
安子:恒の妻
徹:恒の長男
滋:恒の次男, 故人
田鶴子:恒の長女
親戚の村松滋の通夜の席で、志賀泰三は衝撃的なことを告げられる。なんと彼の妻・静子は生前の滋との密通を続けていたというのである。ショックを隠しきれずに泥酔した泰三が、村松家の長男・徹の運転する船で帰宅すると、当の静子は体調不良で早くに床に入ったという。彼女と話すのはとりあえず後回しと、泰三や客人たちも床に入る。
翌朝、静子が自身の寝床で死体となって発見される。昨日の話のこともあり、泰三に疑いが掛かる。死体は腰巻きを身に着けただけの半裸姿で、寝間着は所定の場所、寝具の下に畳まれたままだった。そしてなぜか、死体のそばには滋の義眼が落ちていた。
※以下すべて反転表示。ネタバレ注意。
犯行の状況をイメージすると、ブラックでもあり、なかなか面白いが、メイントリックの基本的な部分はシンプルな死体移動。移動部分の最後では、犯人は結構な困難を抱えそうにも思えるが、当時の田舎の深夜なんて皆寝入ってしまっていて、さほどでもなないのだろうか。
気になるのは泰三帰宅時の展開。状況からすると、泰三はすぐに静子に面会する可能性も低くはないように思える。もしそうなったら当然部屋は空っぽとなっているわけで、犯行計画はまったく崩れてしまうこともあり得る。
死体のそばに落ちていた義眼や、先妻を殺した友人などは単なる飾り程度な扱い。もしこれが長編だったら、もうちょい本筋に絡んでいたんだろう。
(1) 泰三、村松家の通夜に出席。死んだ滋は生前に静子と姦通しており、彼女の腹の子は滋のタネによるものである可能性を、大勢の客の前で告げられる。泰三、泥酔。徹が運転する船で小島の自宅へと帰る。耕助と銀造も同乗。町との行き来は陸伝いでも可能だがかなりの遠回り。
(2) 使用人の秋によると、静子は体調不良のため早くから休んでいるという。徹の勧めもあり、泰三は静子との面会は先延ばしにする。
(3) 翌朝、泰三の悲鳴。静子、寝室で死んでいる。扼殺。腰巻一つの裸体。寝間着は所定の場所である寝具の下に、畳まれて置かれている。死体のそばに滋の義眼が落ちている。大量の出血などを伴ったと見える割には腰巻きや周囲の汚れが少ない。
(4) 徹、とりあえず帰宅するために泰三宅の自転車を借りようとするが、ハンドルが曲がりペダルが一つ取れているなど、自転車が壊れている。仕方なく徒歩で帰る。
(5) 町へ出るつもりだった耕助は、船に乗せてもらう。運転手の春雄から、なぜ昨夜は彼が船を運転しなかったのか訊き出す。彼によると、昨夜は徹が自転車で泰三を迎えに来て、自転車と泰三を船に乗せ、自分で運転して行った。
(6) 耕助、村松家に到着。田鶴子は左手を負傷している。滋の死体から義眼がなくなったのは、通夜の最中。
(7) 船の中に静子の腕輪が落ちている。静子が最後にこの船に乗ったのは1ヶ月ほど前のはず。もしそのときの落し物だとしたら、春雄はほぼ毎日船内を掃除しているため、気づかぬはずがない。(静子が腕輪をこの前日にも着けていたことが後に確認される) 春雄は今朝は船内が掃除されていたため、ざっと見ただけだった。昨夜、泥酔した泰三が吐瀉したので掃除しておいたと、徹が言っていたという。しかし耕助はそんな事実はなかったことを知っている。腰掛けの下の収納箱はまだ乾いていない。蓋の裏に長い毛髪が付いている。
(8) 静子は寝室に下がった後に何処かへ外出していた。黒のスーツと靴が一足紛失している。
金田一耕助:探偵
久保銀造:耕助のパトロン
磯川:警部
志賀泰三:米国で財を成した資産家, 小島の“竜宮城”の主
静子:泰三の妻
イヴォンヌ:泰三の先妻, 故人
秋:志賀家の使用人
佐川春雄:志賀家の運転手
樋上四郎:泰三の友人, イヴォンヌを殺害しての服役を終えた
村松恒:医師, 泰三の親戚
安子:恒の妻
徹:恒の長男
滋:恒の次男, 故人
田鶴子:恒の長女
親戚の村松滋の通夜の席で、志賀泰三は衝撃的なことを告げられる。なんと彼の妻・静子は生前の滋との密通を続けていたというのである。ショックを隠しきれずに泥酔した泰三が、村松家の長男・徹の運転する船で帰宅すると、当の静子は体調不良で早くに床に入ったという。彼女と話すのはとりあえず後回しと、泰三や客人たちも床に入る。
翌朝、静子が自身の寝床で死体となって発見される。昨日の話のこともあり、泰三に疑いが掛かる。死体は腰巻きを身に着けただけの半裸姿で、寝間着は所定の場所、寝具の下に畳まれたままだった。そしてなぜか、死体のそばには滋の義眼が落ちていた。
※以下すべて反転表示。ネタバレ注意。
犯行の状況をイメージすると、ブラックでもあり、なかなか面白いが、メイントリックの基本的な部分はシンプルな死体移動。移動部分の最後では、犯人は結構な困難を抱えそうにも思えるが、当時の田舎の深夜なんて皆寝入ってしまっていて、さほどでもなないのだろうか。
気になるのは泰三帰宅時の展開。状況からすると、泰三はすぐに静子に面会する可能性も低くはないように思える。もしそうなったら当然部屋は空っぽとなっているわけで、犯行計画はまったく崩れてしまうこともあり得る。
死体のそばに落ちていた義眼や、先妻を殺した友人などは単なる飾り程度な扱い。もしこれが長編だったら、もうちょい本筋に絡んでいたんだろう。
(1) 泰三、村松家の通夜に出席。死んだ滋は生前に静子と姦通しており、彼女の腹の子は滋のタネによるものである可能性を、大勢の客の前で告げられる。泰三、泥酔。徹が運転する船で小島の自宅へと帰る。耕助と銀造も同乗。町との行き来は陸伝いでも可能だがかなりの遠回り。
(2) 使用人の秋によると、静子は体調不良のため早くから休んでいるという。徹の勧めもあり、泰三は静子との面会は先延ばしにする。
(3) 翌朝、泰三の悲鳴。静子、寝室で死んでいる。扼殺。腰巻一つの裸体。寝間着は所定の場所である寝具の下に、畳まれて置かれている。死体のそばに滋の義眼が落ちている。大量の出血などを伴ったと見える割には腰巻きや周囲の汚れが少ない。
(4) 徹、とりあえず帰宅するために泰三宅の自転車を借りようとするが、ハンドルが曲がりペダルが一つ取れているなど、自転車が壊れている。仕方なく徒歩で帰る。
(5) 町へ出るつもりだった耕助は、船に乗せてもらう。運転手の春雄から、なぜ昨夜は彼が船を運転しなかったのか訊き出す。彼によると、昨夜は徹が自転車で泰三を迎えに来て、自転車と泰三を船に乗せ、自分で運転して行った。
(6) 耕助、村松家に到着。田鶴子は左手を負傷している。滋の死体から義眼がなくなったのは、通夜の最中。
(7) 船の中に静子の腕輪が落ちている。静子が最後にこの船に乗ったのは1ヶ月ほど前のはず。もしそのときの落し物だとしたら、春雄はほぼ毎日船内を掃除しているため、気づかぬはずがない。(静子が腕輪をこの前日にも着けていたことが後に確認される) 春雄は今朝は船内が掃除されていたため、ざっと見ただけだった。昨夜、泥酔した泰三が吐瀉したので掃除しておいたと、徹が言っていたという。しかし耕助はそんな事実はなかったことを知っている。腰掛けの下の収納箱はまだ乾いていない。蓋の裏に長い毛髪が付いている。
(8) 静子は寝室に下がった後に何処かへ外出していた。黒のスーツと靴が一足紛失している。