金田一耕助シリーズの短編。義眼が失われていた死体。[???]
金田一耕助:探偵
御子柴由紀子:美貌の娘
啓吉:由紀子の弟
北神浩一郎:由紀の婚約者
西神康雄:由紀を巡って浩一郎と争い、敗れる
北神九十郎:引揚者, 敗戦ボケ
勘十:水車小屋での米搗きの順番を浩一郎と交換
志賀恭平:村長
秋子:恭平の後妻
儀作:由紀子が水車小屋のほうへむかうのを目撃した老人
磯川:警部
清水:巡査
木村:刑事
村の有力家である北神家と西神家とは、もはやその原因もよくわからぬようになった今でも、何事につけ対立していた。だから北神家の浩一郎が御子柴由紀子を狙っているとなると、自然、西神家も自分の家の康雄を応援する。しかし軍配が浩一郎に上がると、元々御子柴家との縁が深く、有利な立場であった西神家の悔しさは、なおのこと一層激しいのだった。これは一騒動は避けられないという折、由紀子が失踪した。
後の調べで、由紀子は偽手紙で水車小屋に呼び出されていたことがわかった。しかしその水車小屋には、その呼び出しに名前を使われた、当の浩一郎が米搗きをしており、由紀子も誰も来なかったという。
手紙が発見された際の状況には、何者かによる作為が窺えた。これは浩一郎に罪を負わそうとしているようにも思われるが…。
由紀子の死体は、九十郎という敗戦ボケしたような引揚者の小屋で発見された。湖で見つけて持ち帰り、寂しさを紛らわしていたのだという。由紀子の左目が義眼であることを知る者は、そのときまではほとんどいなかっただろう。ともかくその義眼は九十郎が死体を見つけたときには既になかったという。
ところで由紀子がいなくなった晩、村長の妻・秋子もいなくなっており、後にしたいとなって発見された。現場には義眼が埋められていたような跡が残っていた。この2件の事件の間に、繋がりがはっきりと見えたのである。
※以下すべて反転表示。ネタバレ注意。
小さな罪を自白して、より大きな罪は隠すという話。金田一耕助は、犯人が一旦手放した義眼を取り戻したことを指して、「栓を必要とするものは、その栓のしっくり合う容器の持ち主だ」という西洋の格言を引用して、その人物を追い詰める。僕はそんな格言知らんけどw
犯人は康雄に一服盛ったり、村長の服に密告状を忍び込ませたりと、なかなか忙しい。しかもそのインヴィジブル・マンっぷりも大したものだw
(1) 10月3日、由紀子、隣村の祭りへ出掛け、その最中に失踪する。気分が優れぬ様子だった。
(2) 同日、村長・志賀恭平の妻・秋子も姿を消している。隣村へと出掛けていた恭平、秋子の姦通を仄めかす文書に気づき帰宅したときには、彼女は既にいなくなっていた。
(3) 10月4日、久しぶりの雨。
(4) 10月5日、由紀子の自宅の庭にて、浩一郎の名で由紀子を3日の晩に水車小屋に呼び出す手紙が発見される。手紙は偽筆。庭に落ちていたのに雨に晒された様子がない。水車小屋で由紀子の紙入れが発見されるが、4日にそこを掃除した際にはそれはなかった。
(5) 九十郎が自宅にて由紀子の死体を隠匿。4日の晩に湖から引き揚げ、弄んでいた。由紀子の左目は義眼で、それが紛失している。
(6) 浩一郎、3日の晩は水車小屋にいたと当初は言い張るが、実は村長宅へ行き、秋子と姦通しており、その間は小屋を空けていたと白状する。
(7) 偽手紙を書いたのは康雄。浩一郎の婚約に嫉妬する秋子の計略に乗せられたという。それは腹いせに由紀子を康雄に襲わせようというもの。手紙は秋子に渡し、彼女はそれを別の誰かに届けせた。康雄は決行の日、祭りの最中に睡眠薬を盛られ、水車小屋へ向かう途上で強い睡魔に襲われ眠ってしまう。目覚めたときには道を外れた場所に移動させられていた。
(8) 赤土掘りの横穴にて秋子の死体が発見される。濡れた枯れ草などで隠されていた。その近くの土には、一旦埋めておいた義眼を掘り出したような跡が残っている。
(9) その義眼を必要とする人物は――
(10) 由紀子の死体を湖に沈めたのは浩一郎。村長宅から戻ってきてそれが残されていることに気づき、慌てて行なった。
金田一耕助:探偵
御子柴由紀子:美貌の娘
啓吉:由紀子の弟
北神浩一郎:由紀の婚約者
西神康雄:由紀を巡って浩一郎と争い、敗れる
北神九十郎:引揚者, 敗戦ボケ
勘十:水車小屋での米搗きの順番を浩一郎と交換
志賀恭平:村長
秋子:恭平の後妻
儀作:由紀子が水車小屋のほうへむかうのを目撃した老人
磯川:警部
清水:巡査
木村:刑事
村の有力家である北神家と西神家とは、もはやその原因もよくわからぬようになった今でも、何事につけ対立していた。だから北神家の浩一郎が御子柴由紀子を狙っているとなると、自然、西神家も自分の家の康雄を応援する。しかし軍配が浩一郎に上がると、元々御子柴家との縁が深く、有利な立場であった西神家の悔しさは、なおのこと一層激しいのだった。これは一騒動は避けられないという折、由紀子が失踪した。
後の調べで、由紀子は偽手紙で水車小屋に呼び出されていたことがわかった。しかしその水車小屋には、その呼び出しに名前を使われた、当の浩一郎が米搗きをしており、由紀子も誰も来なかったという。
手紙が発見された際の状況には、何者かによる作為が窺えた。これは浩一郎に罪を負わそうとしているようにも思われるが…。
由紀子の死体は、九十郎という敗戦ボケしたような引揚者の小屋で発見された。湖で見つけて持ち帰り、寂しさを紛らわしていたのだという。由紀子の左目が義眼であることを知る者は、そのときまではほとんどいなかっただろう。ともかくその義眼は九十郎が死体を見つけたときには既になかったという。
ところで由紀子がいなくなった晩、村長の妻・秋子もいなくなっており、後にしたいとなって発見された。現場には義眼が埋められていたような跡が残っていた。この2件の事件の間に、繋がりがはっきりと見えたのである。
※以下すべて反転表示。ネタバレ注意。
小さな罪を自白して、より大きな罪は隠すという話。金田一耕助は、犯人が一旦手放した義眼を取り戻したことを指して、「栓を必要とするものは、その栓のしっくり合う容器の持ち主だ」という西洋の格言を引用して、その人物を追い詰める。僕はそんな格言知らんけどw
犯人は康雄に一服盛ったり、村長の服に密告状を忍び込ませたりと、なかなか忙しい。しかもそのインヴィジブル・マンっぷりも大したものだw
(1) 10月3日、由紀子、隣村の祭りへ出掛け、その最中に失踪する。気分が優れぬ様子だった。
(2) 同日、村長・志賀恭平の妻・秋子も姿を消している。隣村へと出掛けていた恭平、秋子の姦通を仄めかす文書に気づき帰宅したときには、彼女は既にいなくなっていた。
(3) 10月4日、久しぶりの雨。
(4) 10月5日、由紀子の自宅の庭にて、浩一郎の名で由紀子を3日の晩に水車小屋に呼び出す手紙が発見される。手紙は偽筆。庭に落ちていたのに雨に晒された様子がない。水車小屋で由紀子の紙入れが発見されるが、4日にそこを掃除した際にはそれはなかった。
(5) 九十郎が自宅にて由紀子の死体を隠匿。4日の晩に湖から引き揚げ、弄んでいた。由紀子の左目は義眼で、それが紛失している。
(6) 浩一郎、3日の晩は水車小屋にいたと当初は言い張るが、実は村長宅へ行き、秋子と姦通しており、その間は小屋を空けていたと白状する。
(7) 偽手紙を書いたのは康雄。浩一郎の婚約に嫉妬する秋子の計略に乗せられたという。それは腹いせに由紀子を康雄に襲わせようというもの。手紙は秋子に渡し、彼女はそれを別の誰かに届けせた。康雄は決行の日、祭りの最中に睡眠薬を盛られ、水車小屋へ向かう途上で強い睡魔に襲われ眠ってしまう。目覚めたときには道を外れた場所に移動させられていた。
(8) 赤土掘りの横穴にて秋子の死体が発見される。濡れた枯れ草などで隠されていた。その近くの土には、一旦埋めておいた義眼を掘り出したような跡が残っている。
(9) その義眼を必要とする人物は――
(10) 由紀子の死体を湖に沈めたのは浩一郎。村長宅から戻ってきてそれが残されていることに気づき、慌てて行なった。