マドック・リース警部シリーズの第2作。ユーモア・ミステリ。パーティーの夜の殺人。[?]
マドック・リース:カナダ騎馬警官隊の警部
ジェネット(ジェニー)・ウォドマン:マドックの婚約者
レディ・リース:マドックの母
スクワイア・コンドリック:コンドリック家の当主
シリル・コンドリック:コンドリック家の長男
ドナルド・コンドリック:コンドリック家の次男
バーバラ(バブズ)・コンドリック:ドナルドの妻
ヴァレリー(ヴァル)・コンドリック:ドナルドとバーバラの娘
メイ:コンドリック家の長女
ハーバート(ハーブ):メイの夫, 財産管理人
エドウィン(ウィニー):メイとハーバートの息子
フランシス(フラニー):同
クララ:コンドリック家の次女
ロレンス:クララの夫, 法律家
ローザ・コンドリック:スクワイアの義母,“おばあさま”
アデレイド(アディ)・ステビンズ:ローザの妹
ロイ・ロピンズ:ヴァレリーのボーイフレンド
ルードヴィク(ルード)執事
マドック警部とその恋人ジェネットが招待されたパーティーの夜。当主スクワイア・コンドリックの義母・ローザが、ベッドの上で死んでいるのが発見された。その数時間前には彼女の入れ歯が紛失し、そのため彼女は部屋に引っ込んだままだったのは偶然だったのだろうかと、マドック警部は訝しみ、おそらく彼女は自然死ではなく、何者かに殺害されたのだろうと、密かに結論づける。しかし他殺という確たる証拠があるわけでもなく、外は大雪である。すぐに正式な捜査を要請しても、社会的影響力も大な一家に無用な大騒動を巻き起こすだけだろう。マドックは、その場では疑惑があることのみを同僚に連絡するに留めた。
スクワイアの長男・シリルは、普段から少々酒癖の良いほうではなかったが、それで誰かが大きな被害を被るような酔い方はしなかった。しかし、今夜のパーティーの席では、なぜかいつも以上に攻撃的で、悪ふざけが過ぎていた。アデレイドがそんな彼を咎め、今夜はもうベッドに入るように促すと、意外なほど彼はおとなしく、彼女に導かれるように部屋を出て行った。
それからしばらくして、玄関のほうから何やら騒ぐ声が聞こえてきた。声の主はスクワイアの次男・ドナルドの妻・バーバラだった。
皆が駆けつけると、そこには屋敷の外への扉を背に立つシリルと、その彼に杖で打ち据えられたらしき怪我を負っているバーバラ。扉の外、大雪の世界にアデレイドが放り出されているのではないかと、それを救助に行こうとするバーバラをシリルが妨害しているらしい。駆けつけた男たちはシリルを抑えつけると、強風が吹き付け、重くなった扉を開き、アデレイドの姿を探した。発見したときの彼女は既にかなり衰弱しており、わずかな回復を示すこともなく、すぐに死んだ。
状況的には、シリルがアデレイドを殺害したと見做すべきである。マドック警部は身分を明かし、関係者の尋問を開始する。
※以下すべて反転表示。ネタバレ注意。
マドック・リース警部シリーズの第2作。前作で知り合ったマドックとジェネットが、マドックの母の縁で招かれたパーティーで起きた殺人事件を扱っている。
物語の半分辺りでアデレイドが殺害されるまでは、特に事件捜査に取り掛かるでもなく、ひたすらパーティーの様子や、ジェネットが元彼にちょっかい出されたりする場面を描いているのみで、その大半は事件の真相解明とはまったく無関係。アデレイド殺害後にマドックが関係者の尋問を行なって、小説の残りは30ページを切る。そして1ページ半ほど屋敷の中を調べたマドックは、あっさりと真相に辿り着く。マドックは、ジェネットにアデレイドの幽霊の振りをさせ、犯人から自白を引き出すと、自身の推理を述べ始める。
前作では、序盤から一応は事件について調べる物語だったからまだ良かったけど、本作は僕には駄目だった。事件のデータ提示が、後半になってようやく始まるようなものなので、それまでは何の意味があるのかさっぱりわからない、「楽しいパーティー」の様子を延々と読まされるのは、ただただ退屈なだけで、うんざりする。こんなのを読みたい気分なら、ミステリ以外の本を手に取るよ。
事件捜査開始が後半から始まるような展開のミステリは、そこまでの物語の要所要所で、奇妙であったり、思わせぶりな要素を提示して、謎解き興味を引っ張ってくれないとつらい。
扉は重くて開けられないとしても、窓は開けられる。
マドック・リース:カナダ騎馬警官隊の警部
ジェネット(ジェニー)・ウォドマン:マドックの婚約者
レディ・リース:マドックの母
スクワイア・コンドリック:コンドリック家の当主
シリル・コンドリック:コンドリック家の長男
ドナルド・コンドリック:コンドリック家の次男
バーバラ(バブズ)・コンドリック:ドナルドの妻
ヴァレリー(ヴァル)・コンドリック:ドナルドとバーバラの娘
メイ:コンドリック家の長女
ハーバート(ハーブ):メイの夫, 財産管理人
エドウィン(ウィニー):メイとハーバートの息子
フランシス(フラニー):同
クララ:コンドリック家の次女
ロレンス:クララの夫, 法律家
ローザ・コンドリック:スクワイアの義母,“おばあさま”
アデレイド(アディ)・ステビンズ:ローザの妹
ロイ・ロピンズ:ヴァレリーのボーイフレンド
ルードヴィク(ルード)執事
マドック警部とその恋人ジェネットが招待されたパーティーの夜。当主スクワイア・コンドリックの義母・ローザが、ベッドの上で死んでいるのが発見された。その数時間前には彼女の入れ歯が紛失し、そのため彼女は部屋に引っ込んだままだったのは偶然だったのだろうかと、マドック警部は訝しみ、おそらく彼女は自然死ではなく、何者かに殺害されたのだろうと、密かに結論づける。しかし他殺という確たる証拠があるわけでもなく、外は大雪である。すぐに正式な捜査を要請しても、社会的影響力も大な一家に無用な大騒動を巻き起こすだけだろう。マドックは、その場では疑惑があることのみを同僚に連絡するに留めた。
スクワイアの長男・シリルは、普段から少々酒癖の良いほうではなかったが、それで誰かが大きな被害を被るような酔い方はしなかった。しかし、今夜のパーティーの席では、なぜかいつも以上に攻撃的で、悪ふざけが過ぎていた。アデレイドがそんな彼を咎め、今夜はもうベッドに入るように促すと、意外なほど彼はおとなしく、彼女に導かれるように部屋を出て行った。
それからしばらくして、玄関のほうから何やら騒ぐ声が聞こえてきた。声の主はスクワイアの次男・ドナルドの妻・バーバラだった。
皆が駆けつけると、そこには屋敷の外への扉を背に立つシリルと、その彼に杖で打ち据えられたらしき怪我を負っているバーバラ。扉の外、大雪の世界にアデレイドが放り出されているのではないかと、それを救助に行こうとするバーバラをシリルが妨害しているらしい。駆けつけた男たちはシリルを抑えつけると、強風が吹き付け、重くなった扉を開き、アデレイドの姿を探した。発見したときの彼女は既にかなり衰弱しており、わずかな回復を示すこともなく、すぐに死んだ。
状況的には、シリルがアデレイドを殺害したと見做すべきである。マドック警部は身分を明かし、関係者の尋問を開始する。
※以下すべて反転表示。ネタバレ注意。
マドック・リース警部シリーズの第2作。前作で知り合ったマドックとジェネットが、マドックの母の縁で招かれたパーティーで起きた殺人事件を扱っている。
物語の半分辺りでアデレイドが殺害されるまでは、特に事件捜査に取り掛かるでもなく、ひたすらパーティーの様子や、ジェネットが元彼にちょっかい出されたりする場面を描いているのみで、その大半は事件の真相解明とはまったく無関係。アデレイド殺害後にマドックが関係者の尋問を行なって、小説の残りは30ページを切る。そして1ページ半ほど屋敷の中を調べたマドックは、あっさりと真相に辿り着く。マドックは、ジェネットにアデレイドの幽霊の振りをさせ、犯人から自白を引き出すと、自身の推理を述べ始める。
前作では、序盤から一応は事件について調べる物語だったからまだ良かったけど、本作は僕には駄目だった。事件のデータ提示が、後半になってようやく始まるようなものなので、それまでは何の意味があるのかさっぱりわからない、「楽しいパーティー」の様子を延々と読まされるのは、ただただ退屈なだけで、うんざりする。こんなのを読みたい気分なら、ミステリ以外の本を手に取るよ。
事件捜査開始が後半から始まるような展開のミステリは、そこまでの物語の要所要所で、奇妙であったり、思わせぶりな要素を提示して、謎解き興味を引っ張ってくれないとつらい。
扉は重くて開けられないとしても、窓は開けられる。