石田衣良「美丘」 | 羽根休め

石田衣良「美丘」

わたし、人が死ぬ話は基本的に嫌いです。
「世界の中心で…」なんかは、
殺すこと前提でもって、
ヒロインをいかに美しく作り上げ、いかに美しく殺すか。
…に、こだわっているように見えてしまう。

だから、人が死ぬ話は嫌いなんですが…

石田衣良さんの「美丘」、すごく良かったです。
(死がテーマの話で気に入ったのは「死神の精度」以来久しぶりです。)


抗えない死に向かう過程はとても切ないのに、
生きることに対して常に必死で、一生懸命な主人公と、
その主人公を想う彼とが紡ぎ出す言葉はとても暖かく、

読んでいて…
何だか幸せな気持ちになりました。