英語学習について、医療分野で例えるならば、目や鼻など特定の器官のみに焦点を当て    そこを熟知しようとするのが“文法学習”であり、また、器官各部の名称や機能を覚えるのが    “熟語・単語の暗記”に等しいと思います。


 多少大げさですが、これでは風邪程度でやって来た患者さんを、頭痛では脳神経科へ、    鼻水では耳鼻科へ、咳では呼吸器科へ回してしまうことになります。まずは、全身の病状を    大きく捉えて、いわゆる典型的な病気の諸症状を学び、その治療に当たるのが“構文学習”    であり、まさに“木と森の関係”になるのです。


 誰もが感じるように、英語と日本語では基本的に語の配列が異なります。その点では、     高校初級程度の学習者は、まず構文学習に取り組むのが【英文理解の正攻法】につながり     ます。また、これと同時に行う文法学習や使える熟語・単語を増やす学習の効果も、少しずつ   高まってゆくものと考えるのです。

 『文法理論を深く探ろうとする前に、典型的な英文パターンを数多く見慣れること』

 『熟語や単語を覚え込もうとする前に、典型的な英文パターンを数多く身につけること』



英文が理解できないのは・・・「単語や熟語の意味が分からないからだ」、「用いられている文法

ルールがつかめないからだ」という理由をあげる学習者が多いですね。その結果として、書店

に並んでいる熟語単語集や質の高い文法書に手を伸ばすことも有効ですが、基本的な語法や

文法を含んだ『重要構文』を学習する方がより効果的だと言えます。

これが英語学習に関する私からのアドバイスです。






構文解説を中心とした画期的な構文辞書として、2000年に発行した「英語構文学習ハンドブック」。

おかげさまで昨年までに完売となり、本年度には内容も新たに新刊としてリリースされそうです。

初代オリジナル版の特徴だった…

 ①納得の簡潔な解説文

 ②徹底した例文検証

 ③関連表現の紹介リンク

これらの特徴はそのままに、より見やすく信頼性を高めたコンテンツに努めたいと思います。

新刊書のタイトルは、”VIEWS”です。

これを活用して、視点やアプローチを変えると、英文がもっと深く理解できますよ。