お疲れ様です。XC「4」年生、ノルディック「元」主任の安田です。ついに4月になってしまいましたが、何故か寝付けません。「春眠暁を覚えず」はどこへいってしまったのでしょうか。何なら今が暁です。仕方がないので昨シーズンの総括、および次シーズンの抱負を書いていこうかと思います。



まずは総括について。

具体的な競技結果についての話、幹部代としての動きの反省、部員の皆さんへ伝えたいこと、と3つに分けて全関西後のMTで話しました。正直、伝えたいことは大体話したので改めてこの場で書くほどの事はありません。


ただ、ノルディック主任としての自分なりの考えだったり、その反省については時間の関係もあって話せていなかった部分もあるかと思うので書いてみます。


まず、ノルディック主任としての仕事って何だろうか?、こう考えた時に皆さんの中で出てくるものは何でしょうか?マテリアル管理、合宿手配運営、練習メニュー作成、新入生獲得etc…。ふーん🙃🙃、書き出してみると色々あるものです。


で、上にあげた仕事はもちろん大切なわけですが、自分が今期主任の本質として捉えていたものとしては別にあります。

①全体のモチベーションを上げるために自分が率先すること、②自分が結果を出すこと、③自分の中の「楽しい」を伝えること

以上3点でした。これらは自分が2年生の冬に、幹部代ではノルディック主任を担当したいなと思い始めていた頃からなんとな〜く心の中で考えていたことです。

それぞれ説明していきます。

①について

今年度のノルディック単体での目標は「強い先輩方が抜けた現状であっても、チームとして結果(大会での入賞やメダル)を残す事」を据えていました。そしてその為に必要なことは部員各自の意識の向上です。暇を作って自主的に練習する姿勢(というか単純に練習量)、競技力向上の為に模索する思考、どちらも4月の段階では自分も含めて欠けていた部分かなと思います(少なくとも引退した先輩方と比べて)。

自主練を(自分だけではなく)、ノルディック全体として増やしたいなと思って本年度から始めたのが練習記録表です。ただ、記録表を作るだけでは全体の練習量は増えないだろう(というか練習記録さえ誰もしないだろう)ということは予想がついていました。

幸い、道坂さんが「1ヶ月目標100km(それ以下の量だと同期に負けるぞ)」という明確な指標を提示してくれたこともあり、「表を作って自分が毎月100km達成する」ということまで含めての政策でした。強要はしないが少なくとも自分が率先すると。まあ、どんなに必死こいて頑張っても夏以降、月の総滑走量で道坂さんに勝てたことは一度もありませんでしたが、、、。(流石にチートすぎる)

各自の達成目標という絶対的な数値と、部員間での比較という相対的な数値が上手く機能したこともあり夏以降特に、下級生を中心とした自主練習が目立っていたように思います。

シーズン中の結果としては微妙な部分もありますが、十大戦での、クラシカル入賞多数や丸山新人賞。全体を通して1年生の活躍が光ったところは練習の成果かなとは思います。インカレやリレーで結果が今一歩だったのは自分の不得の致すところ他なりません。上級生向けのメニューとしては少し量偏重、ローラー偏重ぎみになっていた点は要反省です。



②について

我々の活動はあくまで「部活動」。結果が全てではありません。しかし、裏を返せば、その「全て」の中には当然のこととして「結果」も包含されているはずです。結果以外の面で貢献する言わば組織を守る人間も大切な訳ですが、「結果」という他に変え難い形で組織に貢献する攻めの役割も無くてはならない存在かと思います。

今、自分たちが誰かから応援されていること、試合で入賞やポイント獲得することが絵空事ではなく具体的な目標として描けていることは、尊敬すべき先輩方の直向きな練習の姿勢とその成果の賜物です。

今まで背中を見ながら感じてきた熱い思いを、同じように後輩に伝えることは絶やしたくないですし、支援してくださる方々に目に見える形で活躍することは精一杯の恩返しであり責務であると思います。

誰かがやらなきゃいけない役割なら、まずは自分がそうありたいし、不意打ちではなく、「狙って勝つ」ことに大きな意味があると思います。

今年度、自分がどこまで活躍できたか悩ましいところですが、十大戦で初めて入賞できたこと、国内外合わせて沢山の試合に出場できたことは素直に嬉しかったし、至らなかった点は次年度挽回していければと思います。



③について

軍隊でも苦役でもないので、部員が楽しく活動できること、スキーが好きでいられることは何より大切かと思います。

「自分の」楽しい、と書くと、何とも押し付けがましい感じにはなりますが、別に何かを強要したい訳ではありません。ただ、自分が何かチームを動かす時の大まかな指針として「自分の中の楽しかった思い出や感情」を持っておきたいという意味です。

楽しいという思いは最強だし、自分の心が弾む思いだから自信を持って最後まで完徹出来るのだと思います。

今年度、自分が一貫して大切にしてきた「楽しさ」は、1年生の頃道坂さんと箱館山に行って2人で練習した経験でした。試合のことは一旦忘れて練習に打ち込める環境も、1日中指導して頂いたことも、何より1年生の自分であっても誘ってもらえたことが温かい思い出として残っています。

今年度は合宿の機会を増やすこと、他大学との交流を増やすこと、何より1、2年生を中心にとりあえず声をかけてみることを心がけてみました。自分の中の思いがどこまで伝わったかは分かりませんが、自分の思いそのままの形で受け取ってもらう必要はなく、部員一人一人が心に居心地良く収まる形で受け取ってもらえれば十分です。



さて、以上3つを大切にしてきたつもりです。3つともに言えることは決して具体的なことではなくて目に見えない漠然としたものであること。そして、「自分」というワードがどれも含まれていることです。

主将や主任として、或いは、他の役職であったとしても幹部として部をまとめるにあたって、大切なことは目に見えない部分にあるのだと思います。そして、目に見えないからこそ、自分という変換器を使って相手に届く形にする必要があります。

自分もまだまだですので、ノルディックの皆さんには、上手く伝えられず不快、不安な思いをさせた点もあったかもしれません。それでも、楽しく最後までこの役職を続けてこられたのは皆さんのお陰です。ありがとうございました。




次年度抱負

目標これですー

  • 十大戦個人種目メダル
  • 札幌国際入賞
  • インカレ個人入賞、リレーメダル

忙しい1年になる予想はつくのでどこまでできるかわかりません。スキー以外にも頑張らなければならないことは山のようにあります。ただ、今年度これだけ頑張れたのだから、他の部分でも頑張れそうだ。そんな思いです。



最後に

スキーってどうもこうも理不尽なスポーツです。お金も時間も経験は試合結果に大きすぎる影響を与えるし、性別や種目だったりというのも結果の出しやすさを左右して、多分見えない苦労を誰しもが伴っているのかなと思います。(よくスキーは理不尽なスポーツであることの理由として天候が挙げられますが、むしろ学生にとっては初めに挙げた点の方が大きかったりする)。そんなスポーツを続ける意味って何だろうかとは思いますが、理不尽にもめげずに、或いは理不尽な中だからこそ精一杯懸命に戦う姿勢に元気をもらえる点にあるのかなと思います。皆さんの頑張りは誰かの力になっていて、もしかしたらそんな自分自身の頑張りも僅かばかりは誰かの力になっているのかもしれない。そう考えると意味のあるものに思えてきます。



今年1年間、力を分けていただいた全ての方に感謝をこめて。また会いましょう!!!


p.s.来年の阪大ノルは、下野大野任せた!