地元に帰る際に難波駅で旅の母娘に出会った。

 

 

特急に乗ったがすぐに降りて来て、チケットを見せながら「この電車に乗れますか?」と聞いて来た。

 

 

聞けば「京都まで行きたい」とのこと。

 

 

英単語を繋ぎ合わせて、「このチケットの他に特急券が必要」と「こっちの電車なら、このチケットだけで大丈夫」と何とか伝える。

 

 

続けて「西大寺駅で乗り換える」ことと、「このホームに来る電車より、次に向かいのホームに来る電車のほうが早く着く」と伝え、笑顔で見送った。

 

 

私達が乗った区間準急が、発車して10分ほど経ったころに、「西大寺までこの電車が早く着きます」とアナウンスが流れ、2人顔を見合わせ「ガセネタ掴ませてしまった」と声に出す。

 

 

母国に帰ったら「いかにも悪党面の婆さんと、手下の間抜けそうな男に一杯食わされちまった」と、笑い話し&土産話しにしてください。

 

 

夫婦でそんなことを思うのであった。

 

 

 

 

そして「ほとんど日本語がわからなくても、母娘二人で旅をするっていいよね」と言った後で、「でも私達もオラとコンガスしか言えなくてもメキシコに行ったよね」と気づくのでした。

 

 

いかにも悪党面の婆さんと、手下の間抜けそうな男は意外とワールドワイドのようです。

 

 

 

 

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