ウォーキングの途中で植え込みから銀色の猫のようなモノが出てきた。
五歳児みたいな。無邪気な笑顔で近寄って来るのだが前足は1本だけしかない。
片方を失ったのではなく、元から体の真ん中に1本しかないのである。
人間の子供のような表情を巧みにつくるのだが、無邪気すぎてかえって邪に見えるから不思議なものである。
不意に背中を向けて歩き出し、しっぽを振り振り私を招くのだが、ついて行くのは遠慮したい。
山の中で出会うと、「こっち、こっち、こっちだよ」なんて感じで、道案内をしてくれるのだが、案内された先には難が待っている・・・そんなタイプの見えない人だ。
街中で見るのは珍しいのだが、進行方向が同じだからという理由だけで同じ道を歩いていた。
招かれないように銀猫とは軸をずらし歩くから、右に左にフラフラ歩きになるのだが、他の人から見たら酔っ払いか、体調不良の人に見えていたかも知れません。
しばらく同行して、銀猫が交差点を真っ直ぐ進むのを見ながら、「じゃあ。私はこっちだから」と右に曲がったのだが慌てたように銀猫がついてきた。
「山の中なら道を違えたら、そのままバイバイするのになんで?」と不思議に思った。
そして、「そもそも街にいることがおかしいねんな・・・」と、二つの事を合わせ考えた末、銀猫に「ひょっとして君が迷子?」と聞いてみた。
銀猫は、木材と一緒に運ばれてきたようで、たまたま通りかかった植え込みに惹かれ、一旦落ち着いたのだが帰るに帰れず、辺りをさ迷っていたようだった。
道標代わりに、まじないをほどこし「だいたいあっち」と指さし、銀猫と別れた。
今日の見えない人でした。

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