東京理科大学 理数教育研究センター主催の研究会「思考力を育む」 | 数学できない!から脱却しよう。高校数学のツボ

東京理科大学 理数教育研究センター主催の研究会「思考力を育む」

東京理科大学 理数教育研究センター主催の研究会「思考力を育む」

https://www.tus.ac.jp/mse/20221211-2/

にオンラインで参加。いろいろな方の実践例など、お話を聞いた。

 

中でも特に興味深かったのが

地理教材共有サイトを作っている柴田祥彦さん

https://sites.google.com/view/geoclass2020/ホーム

 

https://www2.dokkyo.ac.jp/rese0018/20200516shibata.pdf

 

https://maps.gsi.go.jp/pn/meeting_partners/data/20211208/5_kokubunji.pdf

 

http://oguchaylab.csis.u-tokyo.ac.jp/AJG_outreach/resources/Yamakawa_2017/chiri-no-kenkyu_198_34-35_shibata.pdf

 

それから、スコラボの前田智大さん

https://sukolabo.com

参考になったのが

atama+

https://www.atama.plus

Steam libraryコミュニティ

https://www.steam-library.go.jp

など。

 

そして数学の秋山仁さん!特におもしろかった。

https://jin-akiyama.com

秋山仁さんいま76歳?変わらずパワフルだねー。

 

秋山さんによると・・・

「思考力を育むとは?まず疑問や不思議に思うことを見つける感性が必要。

そして教科の枠を越えて、あの手この手で試行錯誤しながら解き明かす体験を積むこと。」

 

ではその、あの手この手の常套手段とは?

「関連しそうな知識を頭に入れる。

いろいろな基準に従って分類したり整理したり。

簡単な例を試して一般にも成り立たないか調べる。

こんなことが成り立ったら素晴らしいということを夢想する。

失敗したら異なるアプローチをしてみる。ヤケ酒飲んで終わりってこともよくある。

他の人と議論してみる。違う角度から対象を眺めることができたりする。

簡潔に伝えるにはどうしたら良いか工夫する。それにより再考し深化させられることもある。」

などなど。

うん、確かに無意識にこういうことやってたりするね。

 

「真の思考力とは何か新しいものを生み出す力。

とはいえ、そのためにも、基礎基本の知識等は必要だし、与えられた問題を首尾よく解くことも大事。」

「思考力を伝授することは難しいが、思考力が育つ土壌をつくることはできるのではないか。」

とのこと。

 

よく「調べればわかることは覚えなくていい」とか言うけれど、それが「調べればわかること」であることは

知っていないと調べられないし。頭の中にない概念は使えない。

名案を思いついたと思ったら、とっくに誰かがやっていたり、とかね。

どこまでやるべきか?っていうのは難しいけれど、これまでの知の蓄積を学ぶことは大事だと思う。

与えられた問題を首尾よく解くっていうのもそう。

パターンが見えるようなものまで、すべてを試行錯誤していたのではキリがないし、

その先を考えるところまでたどり着かないだろう。

 

そして、講演内で秋山仁さんが見せてくださった三平方の定理の証明。

視覚的でおもしろい。この教具みたいなの、つくりたいな。作図してみるか。

 


東京理科大学 神楽坂キャンパス 近代科学資料館 地下1階にある秋山仁さんのの数学体験館では、

この三平方の定理も体験できるらしい。いろいろ遊べそう。一度行ってみたいな。

入場無料だって。

 

柴田祥彦さんが言っていたけれど、教える側自身が疑問を見つけて考えることを楽しんでる

って姿勢は大事だよね。

そういうのがない先生の授業はおもしろくならないだろうし。