時代が変われば教本も変わる?

いや、選択肢が増えたと言うべきか。世界が広がったと言うべきか。

子どもたちにとってポピュラーな作曲家も変遷し、そして世の中は本当に便利になり、情報が手に入りやすくなった。

 

今や娘の暴れるちゃん専用のようになっている我が家のピアノだが、本当は私のピアノである。

暴れるちゃんがぞんざいに扱うたびに、「ママのピアノなんだから!」と𠮟りつけている。私が6歳の時、専業主婦だった母が私のために、独身時代に貯めたへそくりをはたいて購入してくれた大切なピアノだ。

 

私も子どもの時、ピアノを習っていた。

習い始めたきっかけはあまり覚えていないが、おそらく隣の家の一つ年上の男の子が習っていたからだと思う。

その子の家にはオルガンがあって、弾かせてもらっていた記憶がうっすらとある。それで私も習いたいと言ったのだと思う。

 

練習嫌いな暴れるちゃんに、えらそうに「練習しないと上手くならない!」と説教や嫌味を垂れている私だが、何をかくそう、私も全然練習をしない子どもだった・・・。

いや、だからこそ!実感こめて言ってるのよ。練習しなきゃ上手くならないぞ、と。

ただし私の母は(もちろん父も)全く楽譜が読めない人なので、譜読みを手伝ってもらえることはなく、ひたすら自力で譜読みをしていたぶん、今でも初見は暴れるちゃんに負けない。

 

私が習っていた昭和当時は、先生にもよるだろうけれど、バッハ、ブルグミュラー、ソナチネ辺りが基本(バイエルはもちのろん、ハノンやツェルニーもやったよ)で、あとは時々ハイドンとかリヒナー、モーツアルト、ヘンデルとか弾いたかなぁ・・・て感じ。ベートーヴェンやショパン、ドビュッシーなんかは、ちょっとレベルが上がってきてからは弾いたなくらいで。シューマンやシューベルト、グリーグとかですらあまり弾いた記憶がない(でもなぜかグリーグが大好き)。

 

それに比べて今の子どもたちは本当に多彩な曲を弾く。

正直、プロコフィエフやモシュコフスキー、ハチャトゥリアンやカバレフスキー、アルベニスやジョプリン等々、私なんて大人になるまで知らなかった作曲家も多々。

そして今の子どもがみんな大好きギロックも。暴れるちゃんが習い始めるまで知らない作曲家だった。

 

また今みたいにネットなんてもんはないから、お子様saryaにとってクラシックなんて、先生が教えてくれる曲がほぼ全て。家で流れてる環境でもないし。

それでも時々は、「あ、いい曲、弾いてみたいな」と思う曲に出会うこともある。給食の時間に流れてる曲とかでね(笑)。

でも出会ったところでさ、弾けるかどうかは、もう楽譜を購入して弾いてみるしかないわけさ。

 

今や便利になりまして。

ちょっといいなと思ってYouTubeで聴こうもんなら、おすすめ動画が次から次へと上がってくるじゃないか。色んな曲に出会える♪

それで暴れるちゃんが、「これ弾いてみたいな」なんて言えば、これまたネットで難易度を調べる方法がいくらでもある。

そこでおおいに活躍するのがギロックさん。

 

初級だね、とか、中級だね、とか言っても幅がありすぎてピンとこない暴れるちゃんでも、ギロックのホニャララと同じくらいの難易度と説明すれば、「あ~、はいはい」てなる。

ギロックが難易度の指標となっている。

 

先日は、シマノフスカのコントルダンスを弾きたいと言い、ギロックのウィンナーワルツと同じくらいかなというネット情報により、それなら自分で(趣味レベルで)弾けるわ。と分かり、早速譜読みをしていた。

 

ギロックの曲はたぶん暴れるちゃんは、10曲くらいは弾いたと思う。あとは自分は弾いてなくても、発表会でも聞くしね。

 

40年前にはほぼ弾かれていなかったであろうギロックが、今や定番と言っても過言ではない練習曲になっている。

長い長い音楽の歴史の中で、たった40年違うだけでこんなにも世界が広がり、手にする曲も増えるとは。さらに40年後は、かてぃんの曲が子どもたちの指標になってることだってあるかもしれない。

40年後、私は生きているかどうか分からないけど、私のピアノが現役で誰かの手で弾かれていたらとても嬉しいな。あ、そろそろ調律しよ。