雨のあとに虹・Part2 その84 | 開運童子のブログ

雨のあとに虹・Part2 その84

「直子さんが本当の事を言うからどうなるかと思いましたよ。」

立花がラウンジで珈琲を飲みながら言うと

「育子さんには本当の事を言った方がいいのよ。」

直子は平然として言った。

「私も育子さんに黙っていた事を後悔しましたよ。」

久美子が言うと

「僕も判断を間違えていたようだね。」

俊之は言った。

「私たちの事を聞いてから育子さんの表情が変わりましたね。」

陽子が言うと

「明日は育子さんがゆき乃さんの分までがんばってくれますよ。」

直子は言った。

「育子さんには私たちがついています大丈夫ですよ。」

久美子が言うと

「明日は全員揃って育子さんを応援する予定だよ。」

俊之は言った。

「全員で応援すれば育子さんも心強いはずですよ。」

陽子が言うと

「翔ちゃんたちにも応援に来てもらおうよ。」

俊之は笑顔で言った。

 

「困った事になったね。」

岸田は電話の向こうにいる桜田に言った。

「国分と三田は昨夜に我々の目が届かない所で何かをしたようです。」

桜田が言うと

「日本と中国には犯人引渡し条約が締結されていないからあとが厄介だね。」

岸田は言った。

「元SITの笹川がついていたはずですから心配ないと思っていましたがかなり苦戦したようですね。」

桜田が言うと

「中国に欧米流のやり方で対応してもうまくいかないよ。」

岸田は言った。

「我々も北京警察に粘り強く交渉します。」

桜田は元気がない声で言った。

「ここは高村俊之と言う男にかけてみないか?」

岸田は落着いた口調で言った。

「それはどういう意味でしょうか?」

桜田は言った。

「高村俊之さんは加納五十次さんよりも闘真拳を極めていて李和平先生や門下生が協力してくれるはずだと言ったのは君だよ。」

岸田は静かに言った

 

「サッカーの三田選手がそんな事を仕組んでいたの?」

育子は珈琲を飲みながら言った。

「翔ちゃんが言うのだから間違いはないよ。」

俊之が言うと

「以前に育子さんが私にしつこく付きまとっている三田選手を懲らしめてくれたのが原因みたいですよ。」

久美子も珈琲を飲みながら言った。

「国分さんと交換犯罪をしたと翔ちゃんが言っていたよ。」

俊之も珈琲を飲んで言うと

「ふたりとも卑怯な方法を使うのね。」

育子は憩ったような表情で言った。

「直子さんは平然としていましたね。」

久美子は言った。

「川嶋さんと立花さんは危険な目にあってショックだったと思うよ。」

俊之が言うと

「三人はどうしたの?」

育子は心配そうな顔で言った。

「李先生の門下生である健春さんの案内で街を見ているよ。」

俊之が言うと

「私たちも施設から出てどこかを見て回りませんか?」

久美子は言った。

「ふたりでゆっくり見て来てよ。」

育子が微笑んで言うと

「育子さんはゆき乃さんの分までがんばってください。」

久美子は言った。

「ありがとう。」

育子は微笑んでから言った。