雨のあとに虹・Part2 その46 | 開運童子のブログ

雨のあとに虹・Part2 その46

「陽子。」

国分が待ち伏せ陽子の前に現れて言うと陽子の行く手をふさいでいた。

「そこを退いてください。」

陽子が言うと

「そんなに冷たい事を言うなよ。」

国分は言った。

「あなたとはもう終わりました。」

陽子は突き放すように言うと

「もう一度やり直そうよ。」

国分は言った。

「あなたには疲れました。」

陽子は歩き出そうとして言った。

「そんな事を言うなよ。」

国分は言うと陽子の腕を掴んでいた。

「離してください。」

陽子は少し大きい声で言った。

「陽子とやり直したいだけだよ。

国分は言うとさらに陽子の腕を引っぱる形になって陽子は国分に引きずられるような体勢になっていた。

「国分さん。」

立花が現れて言うと陽子も国分も立花を見たのであった。その時の陽子は初めて立花が頼もしい男に見えたのであった。

「立花さん。」

国分が言うと

「うちの社員に変な事をなさると情報堂さんとの取引に影響しますよ。」

立花は毅然とした表情で言った。

「堀田さんはいつまで東京にいらっしゃるのですか?」

俊之が言うと

「1週間ほどしたら岩手に帰るよ。」

堀田は言った。

「それでしたらお帰りになる前にもう一度会いましょう。」

俊之は自分の名刺を堀田の前に出して言うと堀田は俊之の名刺を凝視していて俊之は黙ってそれを見ていると

「高村さんが俺みたいな男とこんなおしゃれな喫茶店で珈琲を飲む事は少ないだろうな。」

堀田は言った。

「あの時はお世話になりっぱなしで失礼しました。」

俊之は言った。

「ご協力いただきましてありがとうございました。」

桜田が丁寧な言葉で久美子に言うと

「お忙しいのにすみません。」

菊池も言った。

「矢島さんの事故が故意だとおっしゃるのでしたら早く犯人を捕まえてください。」

久美子が言うと

「我々も全力を尽くして解決に努めます。」

桜田は言った。

「矢島さんのためにもお願いします。」

久美子が言うと

「またご協力をお願いするかもしませんのでその時にはよろしくお願いします。」

桜田が言った。

「解りました。」

久美子は桜田の目を見て言った。

「我々はこれで失礼します。」

桜田は言った。

「失礼します。」

菊池も久美子に言うと久美子は少しだけ笑顔を見せてから歩き始めていた。駅前の交差点で赤信号久美子が赤信号で立ち止まると青に変わるまでわずかな時間に夏の暑さが周囲に漂っていた。信号が青に変わって歩き出す久美子を離れた所で三田が見ていたのに久美子は気づいていなかったのであった。

「高村さん。」

携帯電話の向こうで田崎は言った。

「僕も田崎さんに電話をしようと思っていたよ。」

俊之は言うと人通りが多い周囲のざわめきが田崎にも携帯を通じて伝わっていた。

「外国人労働者受入れの件で高村さんのご意見を聞かせてください。」

田崎が言うと

「その件なら明日にでも時間を作るからきちんと時間をかけて話し合おうよ。」

俊之は言った。