雨のあとに虹・Part2 その22
「いつまでも情けない声を出していてはみっともないぞ。」
矢島は言って国分の腕をとってひねりあげると
「うわー!」
国分はさらに大きな声で言った。
「間接を元に戻しただけだよ。」
矢島は言った。
「それにしては痛いぞ。」
国分が言うと陽子は矢島と国分を見ていたのである。
「俺は情報堂の社員だぞ!」
国分が言うと
「あの一流企業といわれる情報堂か?」
矢島は言った。
「こんな事をしてただで済むと思うなよ。」
国分が言うと
「いくら情報堂の社員でも何をしても良いと言う事はないはずだ。」
矢島は国分を睨みつけて言った。
「覚えていろ!」
国分が言うと
「お前みたいな雑魚はすぐに忘れるよ。」
矢島は言い返すと交差点の信号が青に変わっていた。
「くそ!」
国分は言うと急に走り出して横断歩道を渡って逃げていったのであった。
「ありがとうございます。」
陽子が矢島に言うと
「あんな社員がいるようでは情報堂もたいした事はないな。」
矢島は笑いながら言ったのである。
「高村さんが来てくださるのは久しぶりですね。」
ひとみが言うと
「最近は総武の事で新聞に載ったりテレビに出たり雑誌の取材を受けたからね。」
俊之は席に座って珈琲を口に運んでから言うと
「顔が売れてきたので外を歩きにくいでしょ?」
ひとみは言った。
「そうでもないと思うけれどねよ。」
俊之が言うと
「そうかしら?」
ひとみは言った。
「みんな気づいてないのかな?」
俊之が言うと
「ここのお客さんは全員高村さんに気づいていますよ。」
ひとみは言った。
そうなのかな?」
俊之が言うと
「ミートソースお待ちどうさまでした。」
小百合が言って俊之のテーブルにミートソースが入った皿を置いた。
「ありがとう!」
俊之が言うと
「総武グループのトップになると忙しいですか?」
小百合が大きな声で言った。
「高村さんに失礼よ。」
ひとみが言うよ
「カウンターへ戻ります。」
小百合は言ってカウンターに戻って行った。
「あとでお話があります。」
ひとみが言うと
「僕も話があるのでよかったよ。」
俊之は言った。
「ゆっくりしてください。」
ひとみは言うと持ち場に戻って行った。
「俊さんが来たらお客さんが俊さんを意識しているみたい。」
久美子が俊之の傍に来て言うと
「そうかな?」
俊之は平然として言った。
「総武のグループのトップは影響力があるみたいですね。」
久美子は俊之を見て言った。