雨のあとに虹・Part2 その15 | 開運童子のブログ

雨のあとに虹・Part2 その15

「これはお忙しいところ申し訳ありません。」

桜田は丁寧な口調で俊之に言った。

「とんでもありません。」

俊之は言いながら名刺を取り出していた。

「私は警視庁の桜田です。」

桜田は俊之に警察手帳を見せて言った。

「同じく菊池です。」

菊池も俊之に警察手帳を見せて言った。

「総武企画の社長をしている高村です。」

俊之は自分の名刺を桜田と菊池に渡して言った。

「よろしくお願い致します。」

桜田が言うと

「お座りになってください。」

俊之はふたりに椅子を勧めて言った。

「高村社長は私と同じ首都圏大学のご出身だそうですね。」

桜田は座ると同時に言った。

「私は経済学部の卒業です。」

俊之が言うと

「私は言うまでもなく法学部です。」

桜田が言った。

「優秀なキャリアでいらっしゃるそうですね。」

俊之が言うと

「とんでもありません。」

桜田は言った。

「キャリアの方はみなさん優秀ですね。」

俊之が言うと

「私は変わった性格ですので捜査一課でも特別な事件を担当させられていましてね。」

桜田がいうと

「特別な事件ですか?」

俊之は言った。

「迷宮入りしそうな事件や新しい証拠が出ての再捜査とか難事件が多いですね。」

桜田が言うと

「それでは桜田さんもご苦労が耐えないですね。」

俊之は言った。

「実はですね。」

菊池が言うと

「菊池くん。」

桜田が言って遮ると

「何かありましたか?」

俊之は言った。

「失礼しました。」

菊池は言った。

「菊池は気が短いものですみません。」

桜田は惚けるように言った。

「構いませんからご用件をどうぞ!」

俊之が言うと

「今日は軽くご挨拶に来ただけですよ。」

桜田は言った。

「警部。」

菊池が言うと

「そろそろ帰りましょう。」

桜田は言うと立ち上っていた。

「はい。」

菊池も言うと立ち上がっていた。

「お疲れ様でした。」

俊之は言うと立ち上がって出口のドアをすぐに開けたのであった。

「出来ればこれからも捜査にご協力いただきたいのですが如何でしょうか?」

桜田が言うと

「それはいつでもご協力をさせていただきますよ。」

俊之は笑顔で言ったのである。