雨のあとに虹 その191 | 開運童子のブログ

雨のあとに虹 その191

 俊之は珈琲を飲みながら窓の外に目を移していた。そろそろ寝なければいけない時間だが目がさえてとても寝られそうになかった。久しぶりに本でも読もうとした時である俊之の携帯が鳴っていた。珍しく天門からだった。

「こんな時間に申し訳ないですが今話せますか?」

天門が言うと

「大丈夫です。」

俊之は言った。

「もっと早くに電話をすればよかったよ。」

天門が言うと

「今夜はまだ寝られそうにないものですからね。」

俊之は言った。

「高村さんの事だから心配はないと思うけどね」

天門が言うと

「何かあったのですか?」

俊之は言った。

「相手の事を考えるのも大事なら自分の気持ちを正直に相手にぶつけるのも時には大事だと思ってね。」

天門はわざと含みを持たせて言った。

「僕は自分の気持ちを相手にぶつけようか迷っています。」

俊之は正直に言った。

「もっと詳しく話してください。」

天門が言うと

「以前にお話した久美ちゃんの件でどうしても素直になれない自分がいます。」

俊之は言った。

「自分に素直にならないと先に進めないですよ。」

天門は優しく諭すように言った。

「20歳の若い久美ちゃんを自分のような中年男がいつまでも縛っていてはいけないのではないかと思えてきましてね。」

俊之が言うと

「高村さんのいけない部分が出てきたね。」

天門は言った。

「久美ちゃんにはいずれ年相応な男性が現れて本当の恋をすると思います。」

俊之が言うと

「それは考え過ぎだよ。」

天門は要った。

「僕はそれまでの遊び相手でも良いと思っていました。」

俊之は言葉を選んで言った。

「そんな馬鹿な考えは止めなさい!」

天門は珍しく大きな声で言った。

「天門先生。」

俊之は驚いて言うと

「それは違うと思うよ」

天門は言った。

「違いますか?」

俊之が言うと

「私は久美子さんとは会った事はないけれど遊びが出来る女性ではないと思うよ。」

天門は言った。

「私も久美ちゃんは遊びが出来ないと思っています。」

俊之が言うと

「高村さんがじっくり考えて答えを出せば良いいのは間違いないけれどね。」

天門は言った。

「何でもおっしゃってください。」

俊之が言うと

「男は時には自分の気持ちを女性にぶつける事も大事だよ。」

天門は珍しく力強く言った。

「自分の気持ちを整理してみます。」

俊之が言うと

「久美子さんはいつカナダへ」 
天門は言った。

「3月のはじめだそうです。」

俊之が言うと

「あと1ヶ月と少しだね。」

天門は言った。

「天門先生も久美ちゃんがカナダに行く事をご存知だったのですか?」

俊之が言うと

「私の鑑定でカナダ方面にから言った。