雨のあとに虹 その186 | 開運童子のブログ

雨のあとに虹 その186

「急にいらして何かありましたか?」

田崎が驚いたように言うと

「来週は後半にならないと来られないからね。」

俊之は言った。

「高村さんからアドバイスが受けようと思っていたところですよ。」

田崎安心したように言った。矢島建設のフロアーは総武のように新しい設備はなくても庶民的であった。
「どんな事なの?」

俊之が言うと

「少し待ってください。」

田崎は言った。

「資料はあるかい?」

俊之が言うと

「すぐにプリントアウトします。」

田崎は言ってパソコンを操作していた。

「急にお休みをいただいてすみません。」

久美子はひとみに言った。

「気にしないでね。」

ひとみは言った。

「日曜日は忙しいから別の日にすれば良かったのかも知れないですね。」

久美子が言うと

「私も急用で遅刻したからお互い様よ。」

ひとみは言った。

「シフトは大丈夫ですか?」

と久美子が心配して言うと

「うまく調整するから大丈夫よ」

ひとみは言った。

「はい!」

久美子が言うと

「いよいよ作戦開始でしょ?」

ひとみは言った。

「少し緊張しますよ。」

久美子が言うと

「がんばってね。」

ひとみは言った。

「がんばります。」

久美子が言うと

「私も協力するからね。」

ひとみは言って微笑んでいた。

「そういう方法もありましたね。」

田崎が言うと

「選択肢のひとつにしても良いと思うよ。」

俊之は言った。

「それは気がつきませんでした。」

田崎は感心して言った。

「矢島に確認をとればすぐに実行しようよ。」

俊之は言った

「早速社長の決裁を取ります。」

田崎は元気よく言った。

 天門は本を出版するための写真撮影を終えていた。夕方から鑑定の仕事が一件あるために早めに終わらせたのである。道具の入った鞄を持って駅への道を急ぐ天門は近道をするために横の細い道に入った時である。

「誰かね?」

天文は人の気配を感じで言った。

「失礼しました。」

翔太が出て来て言った。

「初めてお会いしますね。」

天門が言うと

「私は笹川と言いますが天門先生でいらっしゃいますね?」

翔太は言った。

「笹川さんですか?」

天門が言うと

「不躾で申し訳ありません。」

翔太は言った。

「それは構わないけど何かあったのですか?」

天門が言うと

「天門先生に高村さんの事でご協力いただきたく思います。」

翔太が言うと

「高村さんの件で協力とは何をすれば良いのですか?」

天門は言った。

「ご協力ありがとうございます。」

翔太が言うと

「大きな動きがありそうだね。」

天門は言った。

「お客様はこちらへどうぞ。」

久美子が言と

「お次のお客様ご注文はお決まりでしょうか?」

小百合は言った。ひとみは時々店内を見回していた。

「どうかしましたか?」

久美子がひとみに言うと

「どうもしないわ。」

ひとみは言った。

「先ほどから店内を見ているから心配になりました。」

久美子が言うと

「作戦開始と言われるのは少し緊張するわね。」

ひとみが明るく言った。

「私も胸が締め付けるように複雑な心境ですよ。」

久美子が言うと

「今の会話をお客さんに聞かれたような錯覚を覚えたでしょ?」

ひとみは言った。

「当たりです。」

久美子が微笑んで言うとひとみは明るく笑った。久美子が俊之にパスタをこぼしてから周囲にはたくさんの変化があったのである。