雨のあとに虹 その179 | 開運童子のブログ

雨のあとに虹 その179

「お話は嬉しいですけど1年もカナダに行くのは無理ですよ。」

久美子は言った。

「そうよね?」

ひとみが言うと

「大学も休むわけにも行かないですしね。」

久美子は言った。久美子が言いたい事はひとみも理解していたが久美子に何も聞かずにひとみが勝手に断るわけにもいかなかった。ひとみは便宜上確認しているだけであった。

「別に断っても構わないわよ。」

ひとみは優しく言った。

「わがままを言ってすみません。」

久美子はひとみにすまないという気持ちで言った。

「別にいいのよ。」

ひとみが言うと

「お話は嬉しかったです。」

久美子は言った。

「それにしても堀川さんは凄いわね。」

ひとみ言うと

「凄いですか?」

久美子は言った。

「うちの社長の目に留まるなんてめったにないからね。」

ひとみが言うと

「そうだったのすか?」

久美子は言った。

「深水社長は総武のトップに立つ高村さんには負けるけどね。」

ひとみは正直な気持ちを言った。そろそろふたりの休憩時間が終わろうとしていた。

「薬師寺さんの交渉力で現時点ではそこまでの提携にしてほしい。」

俊之が言うと

「解りました。」

恵子は言った。

「総武全体が提携する事は得策ではないと思っているよ。」

俊之は恵子に言った。

「ご支持通りに交渉します。」

恵子は言った。

「あとは僕の方で段取りをつけるからそのあとで細かく支持します。」

俊之が言うと

「かしこまりました。」

恵子は返事をして社長室を出て行った。ふたりの会話を聞いていた陽子が

「この内容でよろしいですか?」

と言って俊之が出した指示の内容をまとめた用紙を出した。

「その内容でお願いします。」

俊之は言った。

「もう少し時間をください。」

翔太が直子に言った。

「それは構わないですよ。」

直子は言った。

「あと数週間で決着をつけます。」

翔太が言うと

「急がなくて良いですよ。」

直子は言った。

「決着がつけば警察に突出せるからそれまで我慢してください。」

翔太が言うと

「何だかドラマの撮影みたいで面白いわね。」

直子は言って笑った。