雨のあとに虹 その49
久美子は部屋に着いてテレビを見たが頭の中で俊之の事を考えていた。俊之は自分の事をどう思っているのだろうか?夜遅い時間でも自分を迎えに来てくれた。そして勢いもあったのだがそのまま男女の関係になった。俊之は遊びで自分と深い中になったのだろうか?そんな事はないと思う。そう思いたい。20歳の久美子は大人のある意味での悪の部分をあまり知らない。人を見る目も無いかもしれない。でも、自分の目に映っている俊之は決して人の心をもてあそぶ男には見えなかった。ひとみが俊之を誤解していると思うのは久美子の女としての感もあるのだ。
「高村さんが来てくれるとは嬉しいね。」
町内会長の手塚は言った。久しぶりに俊之が町会の本部に顔を出したのだ。
「今日ミーティングしておかないと対応が遅れると思いましてね。」
俊之は言った。
「高村さんはすぐに実行よね?」
絹枝が横から言った。
「近々にみなさんが集まれる日からパトロール隊を結成しましょう。」
俊之は言った。
「そうしたいと思っているよ。」
手塚が言った。
「定期的に巡回して下着泥棒と痴漢の被害を少しでもなくさないといけないですよ。」
俊之は言った。
「高村さんは良い事を言うわね。」
絹枝は言った。
「特にこの年末はクリスマスや忘年会で女性も無防備ですからね」
俊之は言った。俊之の提案は適格であった。手塚も絹枝も異存はなく町内のみんなが順番にパトロールする事によって地域住民が協力して危機意識を高めるのは良い事なのであった。
「今度は別の事を考えてくれ!」
榊原は沢田に言うと沢田は
「はい。」
とだけ言った。
「石倉ひとみもこれ以上は役に立たない。」
榊原は言った。
「そんなに早く結論を出して良いのですか?」
沢田は言ううが
「高村を追い詰めるどころか逆に恋人を提供している。」
榊原は言った。
「それは不可抗力ですよ。」
沢田が言うと
「俺には時間があまり残されていないんだ。」
榊原は言った。病的な榊原の顔は本当に病に犯されているように健康的ではないく病的な顔であった。 沢田が
「我々の動きが山本取締役に知れたら後が厄介ですよ。」
と言うと
「気するな!」
榊原は言った。
「あまり余計な事をしない方が良いのではありませんか?」
と言す沢田を榊原が
「年内は動かないさ。」
と言った。
「こんな事をしていて成果が望めるのですか?」
沢田が言うと
「年が明けたら一気に高村を葬り去る。」
榊原は取り付かれたように言った。
「部長!冷静になってください。」
沢田は言ったが
「来年はあいつも終わりになる。」
榊原は言った。このような状態が続けば仕事とは言えこれ以上は榊原和馬という上司に関わりたくないと沢田は思い始めていた。