「死んだ後、あの世に持って行けるものが、
実は二つだけあります。
一つは、『人に与えた喜び』
もう一つは、『人に与えた悲しみ』です。」
これを聞いたとき、真偽はともかく、新鮮なショックを受けました。
もし、これが本当なら、この人生で自分が感動したことや、喜んだこと、悲しみ、苦しみの思い出なで、自分自身のことは一切何もあの世に持って行けず、人に与えた喜びと悲しみだけが持って行ける・・・ということになります。
それ以降、
「オレって、今まで、どれだけの人に喜びを与えたんだろうか?
どれだけの人を悲しませたんだろうか?」
と思うことがあります。
さらに、「あ~、つまらないことで、◎◎さんを悲しませているかもしれない。
僕が悪いわけではないけれども、すぐにあやまろう」
という気持ちまでわいてくるようになりました。
あの世に持っていくものは、喜びでいっぱいにしたいものです。
(五日市剛さんの小冊子「しあわせの気づき」より。)
最近、大切な人に赤ちゃんが生まれた。
それはもう、周りも大喜びで、私も嬉しくて、早く会いたいなぁと思ってしまう。
この喜びを、私は持っていけないのか。
赤ちゃんにとって、親の喜びとか周りの喜びは生まれて最初に受け取るプレゼントになるんだ。
そう思うと、人は、生まれた瞬間、たくさんの喜びのギフトをもらうのだろう。
私には、あの世に持っていける喜びなんてない、なんて思わないでほしい。
あなたもきっと、たくさんの喜びを発生させて生まれてきた。
生まれて、成人するまでに、かなりの量の「誰かが喜んでくれた喜び」のストックが出来上がる。
それを当たり前のように思ったり、気付かなかったりするんだけれど
あの世に行った時、「なんてたくさんの人が自分が生きていたことで喜んでくれたんだろう」と気づくのかもしれない。
もちろん、悲しみも、気付いていないうちに与えてしまっていることがあるだろうけれど。
今は、喜びを考えたい。
相手を喜ばせることって
大きなことじゃなくていい。
笑顔で挨拶する。
大丈夫?元気?と声をかける。
お誕生日おめでとう!と伝える。
そういう些細なことで、喜びは発生するんだから。
きっと、今すぐできることはたくさんあるんだと思う。
wai
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