阪神淡路大震災の時の話です。

少し落ち着いた頃に、私は通訳のボランティアをしていました。帰り道で、たまたま…


どっかの国の報道の人達らしき人がウロウロしていた。フッと目が合った時に、英語が話せますか?と聞かれて、話せますよ、何か?と言ったら、やっと話せる人が見つかったと言われた。聞かれた事が、凄く嫌だった。聞き方もなんだけど…某国の報道の人達だったんだけど。


この辺りで、一番被害のひどい場所を教えてくれって。聞き方が、なんか、嬉しそうに聞いていて、ムッとした。獲物をみつけたみたいな。

 

それが仕事なら、自分で探したら?と、思わず言ったら、ムッとして、小さな声だったけど、Fワードを吐いていた。聞き逃さなかった。


なんやこいつは!!


と、思って、その国の大使館に、被災地で皆が大変な中、お行儀が悪すぎます!と、クレームを出しておいた。大使館からは、厳重注意をいたします!と、平謝りされた。


さて、もう一つボランティアをしていた。こちらは、評判が良くて、お友達と仮設住宅を回って、臨時カフェ。学校が仮設住宅の所が多かったので、教室の一室を借りて、皆さんに来ていただいた。お花とか、観葉植物も持って行き、テーブルクロスも用意して、カフェの空間を作った。


一緒に行動していた男性は、コーヒー好きで、コーヒー豆を挽いてくれるから、部屋中がコーヒーの香りがして、非日常の空間を作り出せた。勿論、それが狙いだったんだけど。


これは、本当に喜んで頂けた。被害が酷かった、某区を主にまわった。ただ、実際に胸が痛む場面にも遭遇してしまい、辛い時もあった。


だからかもしれないけど、こちらではコロナ禍の時は、仕事で全力投球できたと思う。仕事なので、仕事を通して色んな人のお役に立つ事ができて、しんどい反面、嬉しくもあった。


石川県能登地方を震源とした地震で、亡くなられた方々には心からお悔やみを申し上げるとともに、被災された方々にお見舞い申し上げます。


被災地の皆様の安全と一日も早い復旧・復興をお祈りいたします。