「サンタさんがいない…僕は 良い子じゃないのかな…」
シュンは今にも泣き出しそうです。すると
「あれ?これは 何かな?」
とパパが そっと包みを出しました。
「あっ!僕のプレゼントかな!」
シュンは にぎっていた毛布を落して包みに飛びつきました。
がさがさ ごそごそ
「わぁ!欲しかった。機関車だ!」
「シュン 良かったな」
「ねぇ。パパどうしてサンタさんは、僕に
会ってくれないの?ありがとう と言いたいのに」
今度は、ママがパパにウインクして
「シュン、サンタさんはきっとパパと同じなのよ。普段お仕事で忙しくて なかなか 会えないけど、ちゃんとシュンやママの欲しい物をプレゼントして下さるでしょ?」
「そっか…。サンタさん忙しいんだね」
― 見えなくても 深い思いが貴方を包んでいませんか ―
ここのところ降り積もった雪で、ふんわりと白く森はおおわれ久しぶりに晴れた空は、プラチナの細い弓が引かれています。
窓辺では、クリスマスローズの花束が、ガラスの花瓶からこぼれ落ちそうです。
「パパ、サンタさん ありがとう!!」
ママとパパは シュンの左右のほっぺにシュンを抱きしめながら キスをしました。 おしまい